門脇麦さんが主演を務める、日本テレビ系ドラマ「リバーサルオーケストラ」が2023年1月から始まりました。
ポンコツの交響楽団を一流のオーケストラにしていくという物語になっているようです。
田中圭さんがオーケストラのマエストロ役で出演しています。
そして。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団が、ドラマの中の交響楽団として撮影に協力しているとのこと。
さらに。
ドラマの音楽担当は、なんと清塚信也さん!
清塚さんならではのクラシックをアレンジした曲が、ドラマの随所に登場します。
この記事では「リバーサルオーケストラ」第1話に登場したクラシック曲をまとめました。
できるだけ、曲が登場した順番通りの時系列で紹介しています。
ただし、クラシック好きとはいえプロではないので、結構見落としはあると思います(汗)
気づき次第、追加・修正していきます。
音源は全てフリー素材を使っています。
主にこちらのサイトから利用させていただきました。
>>「クラシック名曲サウンドライブラリー」
>>「Classix」
※1話の登場曲は、多分コンプリートしたと思います。
ただし、時々出てくる一瞬の和音などは分かりませんでした。
なお、「リバーサルオーケストラ」の全話に登場した曲は次の記事で一覧にまとめているので、ご参照いただけばと思います。
リバーサルオーケストラで使用されたクラシック曲を全てまとめました
ドラマで流れた曲
「火の鳥」/ストラヴィンスキー
- 曲名:「火の鳥」より終曲
- 作曲者:ストラヴィンスキー
ドラマの冒頭で、常葉朝陽が指揮していた曲です。
ストラヴィンスキーの有名なバレエ曲です。
オーケストラではラストのシーンが流れていました。
最も盛り上がるところですね。
田中圭さんのマエストロが様になってて、カッコよかったですね(^^♪
「ノクターン」第2番/ショパン
- 曲名:「ノクターン(夜想曲)」第2番
- 作曲者:ショパン
朝陽が帰国の途につくときに流れていました。
朝陽が日本から母親の件で連絡があったと聞かされる直後から流れていました。
アレンジが入っていると思いますが、ショパンの「ノクターン(夜想曲)」第2番で間違いないと思います。
コーダの部分(終結部)かなと。
この後も、
- 朝陽が谷岡初音にコンマスとしてオケに入るように頼むとき
- 朝陽が帰国したときの回想シーン
- 初音がオケの参加の件で朝陽のもとを訪ねたとき
に登場しています。
「ヴァイオリン協奏曲」第3楽章/メンデルスゾーン
- サントラの曲名:崖っぷちだけど、音楽が好き
- 原曲:「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調」第3楽章
- 作曲者:メンデルスゾーン
谷岡初音が市役所で声をかけられ「おはようございます」と言った後から、コンサート会場の公民館に行くところまで流れました。
こちらもかなりアレンジされていましたが、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」第3楽章で間違いないと思います。
第2楽章の旋律を引きずるような形から、一気に明るくなる部分ですね。
「ヴァイオリン協奏曲」第3楽章をさらにポップな感じにアレンジしたような曲でした。
愉快な感じがいいですね。
メンデルスゾーンは、ニ短調のヴァイオリン協奏曲も作曲していました。
ですが、1951年に再発見されるまで永い間忘れられていたそうです。
一般的にメンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」といえば、ホ短調のこちらになりますね。
この後も、妹の奏奈との会話シーンで何度か登場しました。
「ラデツキー行進曲」/ヨハンシュトラウス1世
- 曲名:ラデツキー行進曲
- 作曲者:ヨハン・シュトラウス1世
谷岡初音が会場に入ったときに、「おやこでクラシック」で披露されていた曲。
児玉交響楽団が演奏していた曲です。
ラデツキー行進曲は、ニューイヤーコンサートで最後を締めくくる定番の曲ですね。
子供たちが「帰りたい~」「やだ~」と泣いていたのは、ウケました(笑)
確かにひどかったけど、むしろ微笑ましくて、個人的には気に入りました。
「管弦楽組曲第2番」バディネリ/バッハ
- サントラの曲名:常葉のバディネリ
- 原曲:「管弦楽組曲」第2番よりバディネリ
- 作曲者:バッハ
児玉交響楽団の演奏が終わり、メンバーが会話しながら引き上げるシーンで流れました。
バッハのバディネリをアレンジした曲で間違いないと思います。
バディネリは「ふざける」というような意味があり、バッハが意図したところはともかく、少し戯れている感じがしますね。
また、歌詞付きで女性が歌っているのを聞いたことがあります。
ドラマでは、玉響のメンバーが朝陽のうわさ話をしている場面でも流れました。
「アヴェ・マリア」/グノー
- サントラの曲名(CD未収録):アヴェマリアより
- 原曲:アヴェ・マリア
- 作曲者:バッハ/グノー
グノーの「アヴェ・マリア」です。
正確には、バッハが作曲してグノーが編曲したと言うべきかな…
初音が奏奈から、三島彰一郎の話を聞いたときに流れてました。
初音が妹の奏奈に「三島彰一郎ぐらい呼んでよ、幼なじみパワーで」と言われたときから、初音と彰一郎が分かれた回想シーンです。
門脇麦さんが片手でマヨネーズを振っていましたが、それがやたらと可愛かったです(笑)
「ガヴォット」/ゴセック
- 曲名:ガヴォット
- 作曲者:ゴセック
西さいたまこどもヴァイオリンコンクールで、男の子がヴァイオリンで弾いていた曲です。
あまりのひどさに、朝陽が鉛筆を折ってしまいました…
でも、こちらも逆に可愛らしくて、面白かったです(笑)
「コンチェルト第4番」第3楽章/ザイツ
- 曲名:「コンチェルト第4番」第3楽章
- 作曲者:ザイツ
西さいたまこどもヴァイオリンコンクールで、水谷有紗ちゃんがヴァイオリンで弾いていた曲です。
初音が音楽教室で有紗ちゃんにレッスンしたときと同じ曲ですね。
会場でアナウンスされていました。
フリードリヒ・ザイツのヴァイオリン曲は、ヴァイオリン学習者のレッスンとして用いられる曲が多いです。
「オルフェオとエウリディーチェ」より 復讐の女神たちの踊り/グルック
- サントラの曲名:Tuning of Furies
- 原曲:「オルフェオとエウリディーチェ」より 復讐の女神たちの踊り
- 作曲者:グルック
朝陽が水谷有紗を探して走り回ったところから。
初音が市役所職員の霧島留美に声をかけられる場面まで流れました。
グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」の「復讐の女神たちの踊り」をアレンジした曲です。
「オルフェオとエウリディーチェ」はオペラを変えた作品として有名ですが、「復讐の女神たちの踊り」は、私はドラマで初めて知りました。
勉強させてもらい、今ではしっかりとインプットされています。
前奏曲 嬰ハ短調(「鐘」)/ラフマニノフ(アレンジバージョン)
- サントラの曲名:高階の鐘
- 曲名:前奏曲 嬰ハ短調(「鐘」)
- 作曲者:ラフマニノフ
朝陽が児玉交響楽団のメンバーに怒って、説教をしているシーンで流れた曲です。
ラフマニノフのピアノ曲のなかで、最も人気のあるものの1つですね。
ですが、これは自信ありません…
ラフマニノフの前奏曲「鐘」をアレンジしているような気がしたのですが。
う~ん、どうでしょうか。
私がラフマニノフが大好きで、嬰ハ短調の「鐘」もよく聴くので、刷り込まれている可能性があります。
間違っていたら、申し訳ありません(汗)
また、「鐘」というのはあくまで通称で、正式名称は「(幻想的小品集第2曲)前奏曲嬰ハ短調」となります。
ラフマニノフの「幻想的小品集」に収められています。
ラフマニノフの合唱交響曲にも「鐘」という曲があるんですが、それとは別の曲です。
ですが、「鐘」といったら、どうしても前奏曲嬰ハ短調の方が有名ですね。
当時、熱狂的な人気を博し「ラフマニノフの例の曲!」と呼ばれることもあったそうです。
「トリッチ・トラッチ・ポルカ」/ヨハンシュトラウス2世
- 曲名:トリッチ・トラッチ・ポルカ
- 作曲者:ヨハン・シュトラウス2世
市役所を訪れた朝陽と小野田が初音を見つけ、追いかけるシーンで流れました。
ヨハンシュトラウス2世の「トリッチ・トラッチ・ポルカ」は、運動会の競技でよく使われますね。
ご存じのとおり、ヨハン・シュトラウス2世はヨハン・シュトラウス1世のご子息です。
シュトラウス一家は「ワルツ王」と呼ばれるくらいで。
情景にとてもマッチした曲だと思いました。
「交響曲第5番」第4楽章/チャイコフスキー(オープニングテーマ)
- サントラの曲名:リバーサルオーケストラ -Opening Theme-
- 原曲:「交響曲第5番」第4楽章
- 作曲者:チャイコフスキー
番組の途中でオープニングが流れましたが、チャイコフスキーの「交響曲第5番」第4楽章でした。
チャイコフスキーの「交響曲第5番」は運命を象徴していると言われ、「チャイコフスキーの運命交響曲」と呼ばれることもあります。
陰うつな雰囲気で第1楽章が始まりますが。
第4楽章になると力強い旋律となり、運命に打ち勝って歓喜するというのがテーマであるとされています。
「リバーサルオーケストラ」というドラマのストーリーを象徴する、とてもふさわしい曲ですね。
その後も、初音が「ウイリアムテル」の序曲を弾き終えたときや、CMに入るところ、次回予告のときなどで流れていました。
「くるみ割り人形」金平糖の精の踊り/チャイコフスキー
- サントラの曲名:秘めた才能の踊り
- 原曲:「くるみ割り人形」より「金平糖の精の踊り」
- 作曲者:チャイコフスキー
朝陽と小野田が初音をつかまえた後。
小野田が初音の経歴を語るシーンで流れました。
少しアレンジされていましたが、「くるみ割り人形」の「金平糖の精の踊り」で間違いないですね。
その後、小野田が初音の家族の状況を語るシーンや、公務員の副業が禁止されているという説明のシーンでも流れていました。
「展覧会の絵」よりバーバ・ヤガー/ムソルグスキー
- サントラの曲名:この街に棲む魔女
- 原曲:「展覧会の絵」よりバーバ・ヤガー(鶏の足の上に建つ小屋)
- 作曲者:ムソルグスキー
朝陽が初音に、妹の奏奈が生徒からレッスン料として月謝を受け取っていたことを指摘したときに流れました。
「展覧会の絵」のバーバ・ヤガーで間違いないと思います。
※第10曲「キエフの大門」も収録されています
これは、最初気づきませんでした。
第1話と第2話を何度か見直しているときに、ようやく気付きました。
「展覧会の絵」はオーケストラとして編曲されたものも多くあり、特にラヴェルが編曲したものが有名ですね。
「24の奇想曲」第24番/パガニーニ
- サントラの曲名:気まぐれな楽器
- 原曲:「24の奇想曲(カプリース)」第24番
- 作曲者:パガニーニ
初音にオーケストラのコンマスになってもらうため、朝陽が初音を朝から晩までつきまとっていたシーンで流れていました。
パガニーニの24のカプリースの中で、最も有名な24番です。
後にリストやブラームスも、この24番を改変したピアノ曲を作成しています。
私が最も好きなのは、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」です。
クラシックで一番好きな曲かも。
そのうち、登場しないかなと期待しています。
「ジムノペディ」第1番/サティ
- サントラの曲名:暗雲立ち込める
- 原曲:「ジムノペディ」第1番
- 作曲者:サティ
朝陽が初音に「音楽が好きで好きでたまらない人間の弾き方です」と言った直後から。
奏奈が登場するところまで流れました。
サティのジムノペディを取り入れ、アレンジしているようです。
ジムノペディは3番まであって、どれもメロディが似ているのですが。
おそらく、誰もが聞いたであろう、1番をアレンジしているようです。
こちらは、サウンドトラック解説の記事でコメントをいただいて判明しました。
少し分かりにくいですが、最後までじっくり聴くと、確かにジムノペディのメロディっぽいんですよね。
いや~、これは気づかなかったなぁ…
気づいた方には、ほんと脱帽です。
サントラ解説の記事でも述べた通り、ジムノペディは、サティの友人でもあったドビュッシーが編曲したオーケストラ版も有名です。
ドビュッシーの管弦楽版は、2番がなくて、1番と3番が逆になっています。
サティのジムノペディの1番は、映画やドラマ、CMなどでもよく使われています。
有名どころでは、やはり映画「涼宮ハルヒの消失」になるでしょうか。
この物語の、ここで使うか!という感じで。
恐ろしいくらい、ジムノペディの第1番がマッチしているんですよ。
音楽を担当した神前暁さんがおっしゃっていましたが、
「サティのピアノ曲は音数が少なく、すき間が多くて、音楽的に主張しすぎない」
「日常に寄りそう感じで、使いやすい音楽のはしりのようなイメージがある」
なので、作曲家の方からすると、アレンジしやすい曲なのだと思います。
「涼宮ハルヒの消失」では、サティの「グノシエンヌ」第2番も使われていました。
と、かなり話がそれてしまいましたが(汗)
ドラマでは、初音も加わった玉響の演奏が終わった後に、朝陽が初音に話しかけたシーンでも流れました。
ハノン
- サントラの曲名:基礎が大切
- 原曲:「60の練習曲によるヴィルトゥオーゾ・ピアニスト」
- 作曲者:シャルル=ルイ・アノン(ハノン)
朝陽の父親の市長である常葉修介が、初音にオーケストラの広報担当を頼んだ時に流れました。
「60の練習曲によるヴィルトゥオーゾ・ピアニスト」は、ピアノの練習用として作成された曲です。
一般には「60の練習曲によるヴィルトゥオーゾ・ピアニスト」なんて言わず、作曲者の名をとってそのまま「ハノン」と呼ぶのが普通です。
ハノンでピアノの練習をした方も多いでしょう。
ドラマでのシーンでは、ユーモア感のある曲調で流れていました。
また、修介が朝陽のヨーロッパ公演のスケジュールを春まで空けてもらったことを告げた場面でも登場しました。
「ボレロ」/ラヴェル
- サントラの曲名:ボロロ
- 原曲:ボレロ
- 作曲者:ラヴェル
ボレロ~!
私も大好きな曲です。
常葉修介が息子の朝陽にオケの担当を頼んだとき(回想シーン)に流れました。
バレエ音楽ですが、2つのメロディだけで構成され、それが約15分間繰り返されるという曲です。
最初はフルートの小さな響きだけで進行しますが、少しずつ楽器が加わって曲調が大きくなり、最後は壮大なラストを迎えます。
個人的に、仕事や勉強などで集中力を高めるときに、よく聴きます。
「動物の謝肉祭」ピアニスト/サン=サーンス
- サントラの曲名:ボロロ
- 原曲:「動物の謝肉祭」第11曲「ピアニスト」
- 作曲者:サン=サーンス
常葉修介が、津田健次郎さん演じる本宮雄一に、玉響のこけら落とし公演で満席にできなかったら?と問われた直後に流れました。
回想シーンです。
これも、最初は気づきませんでした。
第1話を何度か見直しているときに、ようやく気付いた次第です。
もしかしたら、前出のハノンの1番か、チェルニーの30番か40番あたりの練習曲の可能性もあります。
ですが、おそらく、それをモチーフにしたサン=サーンスの「動物の謝肉祭」のピアニストだと思います。
本宮雄一が「できなかったら?」と言った直後に、ボレロが途切れて「動物の謝肉祭」のピアニストが流れましたね。
サントラ盤の「ボロロ」は、「ボレロ」と「ピアニスト」が合体した曲です。
ボレロが主体となって、途中でピアニストが混じり、最後にまたボレロに戻ります。
なので、ドラマでは、基本的にボレロとピアニストが一緒に流れることになります。
さて、「動物の謝肉祭」のピアニストは、楽譜にわざと下手に弾くように指示されています。
ツェルニーのピアノの練習曲を模したもので、ピアノを演習するときの退屈さを皮肉ったものと言われています。
そもそも「動物の謝肉祭」って、サン=サーンスの皮肉のかたまりのようなものじゃないですか。
ドラマでも、常葉修介と本宮雄一の権力争いを皮肉ったものとして取り入れられたのかもしれません。
サン=サーンスの動物の謝肉祭は、13曲目の白鳥が最も有名で、誰もが一度は聞いたことがある曲だと思います。
それにしても、ほんと面白い演出ですね。
さすがだわ~
「主よ人の望みの喜びよ」/バッハ
- サントラの曲名:玉響楽団員の望みの喜びよ
- 原曲:「カンタータ」よりコラール「主よ人の望みの喜びよ」
- 作曲者:バッハ
常葉修介が朝陽に、私の息子はふるさとの見捨てるような男ではないと語りかけたとき(回想シーン)に流れました。
有名なバッハの曲ですね。
「月の光」/ドビュッシー
- サントラの曲名(CD未収録):『ベルガマスク組曲』より「月の光」より
- 原曲:「月の光」(ベルガマスク組曲第3曲)
- 作曲者:ドビュッシー
車の中で、小野田が初音も球響のオケが好きになると語ったシーンで流れました。
ドビュッシー作曲の「ベルガマスク組曲」第3番ですが、「月の光」として独立して有名な曲ですね。
おそらく、ドビュッシーの楽曲のなかで最も有名なものでしょう。
出だしの部分が流れていました。
「アルルの女」ファランドール/ビゼー
- 曲名:「アルルの女」よりファランドール
- 作曲者:ビゼー
児玉交響楽団で初音が初めて紹介されたときに、演奏された曲です。
ファランドールは、「王の行進」と「馬のダンス」という2つの民謡のメロディーが交互に織りなされて、最後は一体となります。
最初のメロディが「王の行進」で、坂東龍汰さん演じるフルート奏者の庄司蒼が演奏し始めたのが、「馬のダンス」です。
で、ファランドールは、アルルの女で最も盛り上がる曲だとは思いますが。
アルルの女って、かなりしんどい物語じゃないですか。
ビゼーの「カルメン」も悲劇だけど、アルルの女も負けないくらいカオスです(汗)
だって、ファランドールの踊りのなかで…
悲しすぎる結末を迎えるわけでしょ。
しかも、アルルの女の組曲だと、「メヌエット」の美しい響きのあとにファランドールが待ち受けているもんだから。
個人的な印象として、ファランドールは確かに盛り上がる曲なんですが、それは魔術的な要素が入り込んでいるという気がしてならないんです。
なので、ファランドールを聴くとテンションは上がるんですが、その反面、少し不気味さを感じてしまいます。
「ウイリアムテル」序曲/ロッシーニ
- 曲名:「ウイリアムテル」序曲
- 作曲者:ロッシーニ
児玉交響楽団で初音が紹介されたあとの2曲目です。
初音もヴァイオリンで参加した曲です。
ロッシーニの「ウイリアムテル」の序曲も、運動会などでよく流れますね。
女子の新体操競技とかでも使われたりします。
オーケストラに初音も加わって、とても見ごたえがありました。
「交響曲第5番」第4楽章/チャイコフスキー(メインテーマ)
- サントラの曲名:リバーサルオーケストラ -Main Theme-
- 原曲:「交響曲第5番」第4楽章
- 作曲者:チャイコフスキー
「ウイリアムテル」の序曲の演奏が終わった後に流れました。
オープニングテーマと同じチャイ5の第4楽章ですが、こちらは別バージョンとなっています。
サントラの曲名からして、ドラマのメインテーマのようです。
「エニグマ変奏曲」ニムロッド/エルガー
- サントラの曲名:追憶のニムロッド
- 原曲:「エニグマ変奏曲」第9変奏(ニムロッド)
- 作曲者:エルガー
「エニグマ変奏曲」で最も有名なニムロッドです。
初音と奏奈が会話している場面で、回想シーンになったときに流れました。
回想シーンから現在に戻り、初音と奏奈が話すところまで。
途中、初音がコンサートで弾けなくなったチャイコンも流れています。
エニグマ変奏曲は、イギリスの戦没者追悼記念式典でも演奏される曲ですね。
妹の奏奈が亡くなるかもしれないという気持ちを、うまく表現していると思いました。
「ヴァイオリン協奏曲」第1楽章/チャイコフスキー
- 曲名:「ヴァイオリン協奏曲」第1楽章
- 作曲者:チャイコフスキー
チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」です。
回想シーンで、初音がコンサートで演奏できなかった曲です。
赤いドレス姿の初音がステージで演奏する曲だったようです。
妹の奏奈が病院に運ばれたことを知り、演奏できなくなってしまいました。
「ヴァイオリン協奏曲第1番」第2楽章/ブルッフ
- サントラの曲名:初音とヴァイオリン
- 原曲:「ヴァイオリン協奏曲第1番」第2楽章
- 作曲者:ブルッフ
初音と奏奈が会話としているときに口げんかになりましたが。
その会話のなかで、初音が玉響の演奏が楽しかったと言ったときに流れました。
ブルッフの「ヴァイオリン協奏曲第1番」第2楽章だと思います。
少しアレンジが入っているかもしれませんが、多分合っていると思います。
これも最初は気づきませんでした。
ドラマを見直しているうちに気づきました。
しかも、「エニグマ変奏曲」のニムロッドが流れた後だったので、この部分もニムロッドの続きだと勘違いしてました(汗)
ブルッフの曲のなかで「ヴァイオリン協奏曲第1番」は、最も有名なものの1つですね。
というか、数あるヴァイオリン協奏曲の中でも、最も人気のある曲の1つでしょう。
ブルッフは他にも協奏曲を作曲しましたが、ヴァイオリン協奏曲第1番の人気が高すぎたため。
他の曲をリクエストしてくれないと、ブルッフがぼやいていたというのは有名な話です。
「ピアノ協奏曲第2番」第1楽章(第1主題)/ラフマニノフ
- サントラの曲名:日本一のオーケストラへの道
- 原曲:「ピアノ協奏曲第2番」第1楽章(第1主題)
- 作曲者:ラフマニノフ
朝陽が初音にコンマスとして楽しんでくださいと言って、場面が変わってからもラストシーンまで流れました。
アレンジが入っていましたが、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」で間違いないですね。
おそらく、ラフマニノフの作品で最も有名な曲でしょう。
第1楽章が流れていました。
ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」がポップ調にアレンジされた感じでしたが、聴き入ってしまいました。
不穏な空気がすごく伝わりましたね。
番外編(「レクイエム」怒りの日/ヴェルディ)
- 曲名:「レクイエム」より「怒りの日」
- 作曲者:ヴェルディ
「リバーサルオーケストラ」のドラマとは関係ないのですが。
ドラマが終わったあとに、櫻井翔さん主演の「大病院占拠」の予告がありまして。
そこで、ヴェルディのディエス・イレ(怒りの日)が流れていました。
たまたまなのかもしれないですが、クラシックが続いたので。
ここで取り上げさせてもらいました(^^;
番組の予告で流れた曲
「くるみ割り人形」よりロシアの踊り/チャイコフスキー
毎回放送が終わったあとに、予告動画がYouTubeでアップされていました。
8話を見たときに初めて知ったので、ちょっとショックです。
予告動画でも、クラシック曲がBGMとして使われているので、楽しめるんですよね。
まずは、ドラマが放送開始される前の予告動画から、登場した曲を紹介いたします。
- 曲名:「くるみ割り人形」よりロシアの踊り
- 作曲者:チャイコフスキー
まず、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」の「ロシアの踊り」が流れます。
ドラマでは、「くるみ割り人形」の金平糖の精の踊りは登場しました。
でも、「ロシアの踊り」は流れたことはありません。
「ロシアの踊り」は、とても活気があって、聴いていると心が躍ります。
なので、私も好きな曲です。
ドラマでも登場しないかなと期待していましたが、結局流れませんでした。
「ペール・ギュント」より山の魔王の宮殿にて/グリーグ
- 曲名:「ペール・ギュント」より山の魔王の宮殿にて
- 作曲者:グリーグ
続いて、グリーグの「ペール・ギュント」の「山の魔王の宮殿にて」が流れます。
こちらは、ドラマで何度も登場しています。
「交響曲第5番」第4楽章/チャイコフスキー
- 曲名:「交響曲第5番」第4楽章(アレンジ)
- 作曲者:チャイコフスキー
最後に、ドラマオープニングテーマでもあるチャイ5の4楽章が流れます。
基本的に、予告動画では、この構図は毎回変わらないようです。
津田健次郎による【いじわるPR】第2話予告で流れた曲
毎回放送が終わった後、本宮雄一を演じる津田健次郎さんの【いじわるPR】予告もアップされます。
こちらは、声優さんならではのセリフ付きで、本宮雄一の嫌味たっぷりな出来映えとなっています。
さすが、津田健次郎さん!
とても面白いです。
「ロミオとジュリエット」より「モンタギュー家とキャピュレット家」/プロコフィエフ
- 「ロミオとジュリエット」より「モンタギュー家とキャピュレット家」
- プロコフィエフ
必ず、動画の最初に流れるのが、プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」の「モンタギュー家とキャピュレット家」。
ほんの出だしの部分で分かりにくのですが、「モンタギュー家とキャピュレット家」で間違いないと思います。
これは、毎回最初に流れる曲として固定されているようです。
ですが、こちらもドラマでは一度も登場していませんね。
「ペール・ギュント」より山の魔王の宮殿にて/グリーグ
- 「ペール・ギュント」より山の魔王の宮殿にて
- グリーグ
第2話予告では、「モンタギュー家とキャピュレット家」の後に、「山の魔王の宮殿にて」が流れました。
こちらはドラマでもおなじみの曲ですね。
2曲目以降は、毎回違う曲が登場することが多いです。
まとめ
第1話で最も印象に残ったのは、やはりオープニングテーマ曲であるチャイコフスキーの「交響曲第5番」第4楽章ですね。
リバーサルオーケストラというドラマにとてもふさわしい曲だと思います。
素晴らしい選曲ですよね!
ちなみに、ドラマ「のだめカンタービレ」のオープニングテーマは、ベートーヴェンの「交響曲第7番」第1楽章でした。
のだめがきっかけで、ベートーヴェンの「交響曲第7番」が一躍有名になった感があります。
最近でも、ジャンポ宝くじのCMで「ジャーンボ、ジャーンボ」と歌詞付きのBGMが流れていますね。
個人的に、ベートーヴェンの「交響曲第7番」だと、第4楽章が私のお気に入りなんですが。
とても軽快なメロディで、聴いていると心が躍ります。
なので、気合を入れるときなどによく聴きます。
で、のだめでベートーヴェンの「交響曲第7番」が話題になったように。
リバーサルオーケストラでも、ドラマをきっかけに、チャイコフスキーの「交響曲第5番」も広く知られるようになればいいなぁと思っています。
と言うより、クラシックに興味をもち、好きになる人が多くなってほしいと思いますね。
また、リバーサルオーケストラの1話で印象に残ったのは、ラフマニノフの「鐘」と「ピアノ協奏曲第2番」第1楽章です。
私の最も好きな作曲家がラフマニノフというのもありますが(汗)
どちらもアレンジされた曲でした。
ただ、「鐘」については自信ありません…
鐘だとしても、かなりアレンジされていますね。
他の曲とミックスされているような気もします。
「ピアノ協奏曲第2番」第1楽章は間違いないでしょう。
ジャズ風にアレンジされていましたが、聴けばそれと分かりますね。
原曲はもちろんですが、アレンジされた曲も素晴らしかったです。
あと、「ウイリアムテル」序曲の生演奏がよかった~
神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏だと思いますが、とても贅沢だと思いました。
これからも、どんなクラシック曲が登場するかだけでなく、物語自体ももちろん期待しています!
ありがとうございます!!
この曲なんだろう!って思って調べましたが、なかなか出てこず、ここに辿り着きました(;_;)感謝です!!第二話も、気になる曲がありまして…どうかどうかお願い致します!!葵くんがフルートと出会った時にひと耳惚れしてた曲です!!
むぎ様、コメントありがとうございます。
第二話で葵くんがフルートと出会った時にひと耳惚れした曲は、ビゼーの「アルルの女」第2組曲のメヌエットです。
現在、第二話のクラシック曲もまとめているところで、近日中に公開いたします。
また、ご訪問いただけると幸いです(^^♪