NHK連続テレビ小説で、「AK」「BK」という言葉が使われることがあります。
AKは面白くないとか、BKはクオリティーが高いとか。
このAKとBKという言葉の意味が何なのか、知らない方も多いと思います。
今回は、NHK朝ドラのAKとBKがどういう意味なのか?
そして、AKとBKのそれぞれの作品の違いについて説明しました。
NHK朝ドラのAKとBKの意味とは?
NHK連続テレビ小説のAKとBKはどういう意味なのか?
簡単に一口でまとめると
- AK=東京放送局(NHK放送センター)
- BK=大阪放送局(NHK大阪放送局)
となります。
つまり、AKとは東京放送局で制作されたドラマで、BKは大阪放送局で制作されたドラマを指します。
現在、NHKの朝ドラは、年度の前期と後期に分かれていますよね。
東京放送局は前期のドラマを担当し、大阪放送局は後期のドラマを担当しています。
1980年代に、AKが前期、BKが後期と、交互に制作することが定着しました。
例外はありますが、基本的に、東日本が舞台の作品はAK、西日本が舞台の作品はBKとなります。
なお、AKもBKも、いわゆるコールサインの1つです。
正確には、東京放送局はJOAK、大阪放送局はJOBKと割り当てられています。
前にある2文字のJOが省略されて、それぞれAK、BKと呼ばれるようになりました。
NHK朝ドラAKとBKの作品を一覧にまとめると!
参考までに、2000年に入ってからのAK作品とBK作品を一覧表にまとめました。
AK作品一覧表
作品名 | 年度 |
---|---|
らんまん | 2023年前期 |
ちむどんどん | 2022年前期 |
おかえりモネ | 2021年前期 |
エール | 2020年前期 |
なつぞら | 2019年前期 |
半分、青い。 | 2018年前期 |
ひよっこ | 2017年前期 |
とと姉ちゃん | 2016年後期 |
まれ | 2015年前期 |
花子とアン | 2014年前期 |
あまちゃん | 2013年前期 |
梅ちゃん先生 | 2012年前期 |
おひさま | 2011年前期 |
ゲゲゲの女房 | 2010年前期 |
つばさ | 2009年前期 |
瞳 | 2008年前期 |
どんど晴れ | 2007年後期 |
純情きらり | 2006年前期 |
ファイト | 2005年前期 |
天花 | 2004年前期 |
こころ | 2003年前期 |
さくら | 2002年前期 |
ちゅらさん | 2001年前期 |
私の青空 | 2000年前期 |
BK作品一覧表
作品名 | 年度 |
---|---|
舞いあがれ! | 2022年後期 |
カムカムエヴリバディ | 2021年後期 |
おちょやん | 2020年後期 |
スカーレット | 2019年後期 |
まんぷく | 2018年後期 |
わろてんか | 2017年後期 |
べっぴんさん | 2016年後期 |
あさが来た | 2015年後期 |
マッサン | 2014年後期 |
ごちそうさん | 2013年後期 |
純と愛 | 2012年後期 |
カーネーション | 2011年後期 |
てっぱん | 2010年後期 |
ウェルかめ | 2009年後期 |
だんだん | 2008年後期 |
ちりとてちん | 2007年後期 |
芋たこなんきん | 2006年後期 |
風のハルカ | 2005年後期 |
わかば | 2004年後期 |
てるてる家族 | 2003年後期 |
まんてん | 2002年後期 |
ほんまもん | 2001年後期 |
オードリー | 2000年後期 |
AK作品とBK作品のどちらが面白い?
最近になって、NHK朝ドラのファンからよく聞かれる声は
AKはつまらない!
BKの方がクオリティが高い!
というものです。
2010年代の半ば頃から、東京制作より大阪制作の方が面白いと言われるようになりました。
特に2022年度前期のAK作品である「ちむどんどん」が視聴者に不評だったのが、さらに大きく影響している感があります。
NHK朝ドラ史上最大の迷作?と言われたりします。
SNSでも、「#ちむどんどん反省会」とハッシュタグを使って意見を述べるのが流行りました。
確かに、ストーリーがちょっとドタバタしていた感は否めないと思います。
ヒロインも空気が読めない性格で、共感できないという声が多かったです。
また、時代考証が全くできていないという声もありました。
例えば、昭和30年代の新聞なのに、当時まだ存在していなかった「厚生労働省」の表記があったり。
作中に登場する電気製品なども、当時存在していなかった2000年代の製品が登場したりと。
それに対して、BK作品はストーリーもさることながら、時代考証もしっかりしていて、細かいところまで丁寧に作りこまれていると、視聴者の間では評価されています。
なので、NHKの朝ドラはAK作品よりBK作品の方が評価が高いというわけです。
ただし…
先のNHK朝ドラAK作品とBK作品の一覧表をご覧いただくと分かりますが、過去に評価が高かった作品が全てBK作品かというと、そうでもないんですよね。
- ゲゲゲの女房
- あまちゃん
- 花子とアン
- 半分、青い。
- なつぞら
- エール
などは視聴率も評価もよかったですが、これらはAK作品です。
「ゲゲゲの女房」と「あまちゃん」は、作中の言葉がその年の流行語大賞に輝いたくらいですからね。
逆にBK作品を眺めると
- 純と愛
があります…
はい、やっぱり、この作品は避けて通れません💦
NHK朝ドラの黒歴史とも言われる作品です。
私は夏菜さんが大好きで、夏菜さんが主演するということで全話かかさず見たのですが。
もうね、救いようのないドラマでした…
いやね、決してつまらないドラマではないんです。
むしろ、面白かったと言えるくらいです。
実際、次はどうなるの?と気になって最終回まで見続けましたから。
ただ、少なくとも朝ドラ向けの物語ではないという印象です。
ストーリーを詳しく語るとネタバレになるので避けますが、印象に残ったネガティブなシーンを少しだけお話すると。
主人公が新しい一歩を踏み出し、ようやく順調に話が進むかと思ったら。
何でそこで火事が起こるの?
両親の仲もうまく進むと思ったら。
「あなたは誰?」って、やめてくれ~
そして、極めつけは最終回のラストシーン。
だから、彼はどうなったの?
え?いわゆるクリフハンガー?
結局、どういうドラマで、何を描きたかったのか、よく分かなかったところがあります。
さすがに酷かった…
ちむどんどんの比じゃありません。
ですが、その実験的な試みが評価されている部分はあります。
確かに「人生はうまくいかないのが現実」というメッセージは伝わりました。
なので、朝ドラという一般国民を対象としたものではなく。
民放の深夜ドラマなどでコアな層向けに放送してくれてたらと思います。
正直、続編があったら今でも見たいですもん。
夏菜さんも朝ドラのヒロインに抜擢され、大ブレイクすると期待していたのですが。
ドラマの影響もあってか、思ったほどブレイクとはいきませんでした。
最近になって、再び注目され活躍するようになりましたけどね。
と、まあ、この「純と愛」という作品の例もあるので、BK作品の全て好評かというと、そういうわけでもないんです。
その他BK作品だと、「わろてんか」は評価は微妙で、「ちりとてちん」は視聴率が低かったという例もあります。
個人的に、葵わかなさんも貫地谷しほりも大好きな女優さんで、お二人の出演しているドラマはほぼ全て見ているのですが…
というわけなので、AK作品もBK作品も、どちらも評価の高いものもあれば、低いものもあるというのが実際のところです。
最近だと、「舞いあがれ!」がBK、「らんまん」がAKです。
この2作品はどちらも評価が高かったですね。
甲乙つけがたいですが、個人的には「らんまん」の方が面白かったです。
美化されているところはあると思いますが、ほんと感動しました😭
まとめ
以上説明したとおり、AKは東京放送局、BKは大阪放送局という意味でした。
そして最近は、BK作品の方が面白い、クオリティーが高いと言われるようになっています。
確かに細かな作りこみという点では、BKの方が丁寧なのかもしれません。
大阪といえば、物作りの町。
ドラマを作るにも職人気質で、細部まで徹底的にこだわるのかなとも思います。
私は大阪出身なので、BK作品の方がクオリティーが高いと言われると、やっぱり嬉しいものです。
けれども、過去の作品を見ると、必ずしもBK作品の方が面白いとは限らないのが事実です。
AKでも面白い作品はいっぱいありますし、BKでもつまらない作品はいくつもあります。
それに、今後の作品がどうなるかも分からないですしね。
AKがつまらないという声が多くなれば、東京放送局も力を入れてくるでしょう。
対して、大阪放送局とて手を抜くことはできません。
これらかも、前期と後期で交互にドラマを制作していくようなので、両局ともクオリティの高い作品を作ってくれるよう期待したいですね。