とても短い時間を表す言葉として、「刹那」があります。
一般的には、極めて短い瞬間を指しますが、実は具体的な長さが設定されていることをご存知でしょうか。
また、「一瞬」も、刹那と同じように、具体的な長さがあったりします。
刹那と一瞬は、どちらの方が短く、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、刹那と一瞬の具体的な長さについて、興味深いお話を紹介します。
刹那の長さどれくらい?
刹那には、具体的な長さが設定されています。
刹那は、1秒の75分の1、すなわち0.013秒となります。
実にわずかな時間ですね。
ただし、刹那という言葉は、時間の単位だけではなく、「きわめて短い時間」や「瞬間」という意味でも使われます。
日常会話で「刹那の出来事」と言ったら、ほんの短い時間のことを指します。
どちらかというと、こちらの使い方が一般的ですね。
また、刹那は数の単位として用いられることもあります。
この場合は、10⁻¹⁸(10のマイナス18乗)となり、1より小さい数になります。
1より小さい数には様々な単位があるので、こちらの記事をご参照くださればと思います。
刹那の由来は?
刹那という言葉は、もともと仏教の教えに由来しています。
言葉の起源は、サンスクリット語の「Kasana(クシャナ)」で、仏教がインドから中国へ伝わる過程で、この言葉の音が漢字に当てはめられたと考えられています。
サンスクリット語での元々の意味は、漢字では「念」と訳されていました。
しかし、時間が経つにつれて、その元の意味は徐々に忘れ去られ、主に発音だけが残り、現代の使い方に落ち着いたとされています。
仏教における刹那という用語は、人間を含めた世界の全てが、ごく短い時間の中で絶えず変化し、生と死、さまざまな事象が起こることを象徴しています。
この考えは、「刹那生滅(せつなしょうめつ)」と呼ばれることもあります。
また、この刹那のごく短い瞬間の中で、人間の意識が生まれ変わり、消え去るという考えも存在すると言われています。
刹那の由来は以上のようなものですが、刹那に限らず、数の単位には、仏教に関連するものが多いです。
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一瞬の長さどれくらい?
「一瞬」も、刹那と同じように、具体的な長さがあり、0.36秒のことを指します。
「瞬(しゅん)」という言葉は、「まばたき」とも関連があります。
まばたきとは、目をサッと閉じてすぐに開く動作のことですね。
このまばたきの時間を「一瞬」と考えると、0.36秒という非常に短い時間であることが理解できます。
また、「一瞬」と似た表現に「瞬間(しゅんかん)」があります。
瞬間は、「ごく短い時間」と「何かを行った直後」という二つの意味を持ちます。
ですが、短い時間の意味として使うと、「瞬間で姿が消えた」となり、少し違和感がありますね。
この場合は、一瞬を使って「一瞬で姿が消えた」とするのが自然です。
なので、短い時間を表現する際は「一瞬」を、特定の時点を指す場合は「瞬間」を使うと、意味が伝わりやすいでしょう。
まとめ
この記事では、「刹那」と「一瞬」について掘り下げました。
どちらも、一般的には、極めて短い時間を表す表現として日常会話で使われることが多いですね。
時間の単位としては、刹那は0.013秒、一瞬は0.36秒という具体的な長さを持ちますが、さすがにこのような具体的な単位として用いることはめったにないと思います。
ちょっとタメになる雑学として、お知りおきくださればと思います。