1より小さい数の単位をどのように呼ぶがご存じでしょうか。
「0.1」や「0.01」といった、1より小さくてマイナスではない小数の単位のことです。
実は日本では、「0.1」から「0.000000000000000000000001=(10⁻²⁴「10のマイナス24乗」)まで名前が割り当てられています。
この記事で、その全ての漢数字をご紹介します。
小数の単位の早見表
以下に、小数の単位を全て表にまとめています。
ご参照ください。
単位 | 読み | 十進法での表記 |
---|---|---|
分 | ぶ | 10⁻¹ |
厘 | りん | 10⁻² |
毛 | もう | 10⁻³ |
糸 | し | 10⁻⁴ |
忽 | こつ | 10⁻⁵ |
微 | び | 10⁻⁶ |
繊 | せん | 10⁻⁷ |
沙 | しゃ | 10⁻⁸ |
塵 | じん | 10⁻⁹ |
挨 | あい | 10⁻¹⁰ |
渺 | びょう | 10⁻¹¹ |
漠 | ばく | 10⁻¹² |
模糊 | もこ | 10⁻¹³ |
逡巡 | しゅんじゅん | 10⁻¹⁴ |
須臾 | しゅゆ | 10⁻¹⁵ |
瞬息 | しゅんそく | 10⁻¹⁶ |
弾指 | だんし | 10⁻¹⁷ |
刹那 | せつな | 10⁻¹⁸ |
六徳 | りっとく | 10⁻¹⁹ |
虚空 | こくう | 10⁻²⁰ |
清浄 | せいじょう | 10⁻²¹ |
阿頼耶 | あらや | 10⁻²² |
阿摩羅 | あまら | 10⁻²³ |
涅槃寂静 | ねはんじゃくじょう | 10⁻²⁴ |
以上が1より小さい数の単位ですが、逆に1より大きい数字の単位を知りたい!という場合は、こちらの記事をご参考ください。
大きな数はどこまで続く?無量大数より大きい単位もあわせてご紹介します
○割○分○厘について
実は私が小学生のとき、小数の単位の名前を全て覚えたことがあります。
30年くらい前になりますかね。
そのときは、「阿頼耶(あらや)」と「阿摩羅(あまら)」と「涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」の3つはありませんでした。
その代わりに「虚空(こくう)」と「清浄(せいじょう)」が「虚(こ)」「空(くう)」「清(せい)」「浄(じょう)」の4つに分かれていました。
ちょっと戸惑ったのですが、調べてみると、時代や地域、書物などによって違いがあるようです。
現在は、「涅槃寂静」を最小単位とすることが多いようです。
また、野球の打率などで、例えば「.333」と表記されることがありますよね。
このときは「3割3分3厘(3わり3ぶ3りん)」と読みますね。
そのため、「割」が「0.1」、「分」が「0.01」、「厘」が「0.001」と勘違いされることがあります。
正確には、「3割3分3厘」は「3割」+「0.3割=3分」+「0.03割=3厘」となります。
「割」は歩合の単位で「1割」は「10分の1の率」を意味します。
歩合はある量に対する率を表し、漢数字とは異なる概念なわけです。
より分かりやすくするためにザックリとまとめると、
- 「割」:10分の1の率
- 「分」:10分の1
- 「厘」:100分の1
となります。
これを覚えておけば大丈夫ですね。