「胸が詰まる」という表現があります。
言葉通りの意味で使われることもありますが、慣用句としては、強い感情で胸がつかえるような状態を表します。
この記事では、「胸が詰まる」の意味から使い方と言い換え表現を詳しく紹介しています。
胸が詰まるの意味は?
「胸が詰まる」という表現は、文字通り食べ物が胸のあたりで詰まってしまうという物理的な意味もありますが、比喩的には感情があふれて抑えきれない状態を指します。
悲しみや切なさ、苦しみ、心配、あるいは感動など、強い感情が心を満たす時に用いられます。
この状態では、言葉を失ったり、涙があふれ出たりすることがありますね。
そのような様子を「胸が詰まる」と表現します。
胸が詰まるの例文をご紹介
「胸が詰まる」を使った例文を以下に5つ紹介します。
物理的な意味ではなく、慣用句としての例文となります。
- 彼が遠くへ引っ越すと聞いたとき、彼女は別れの言葉も出ず、ただ胸が詰まるばかりだった。
- 映画のラストシーンで、主人公がついに夢を叶える瞬間を見て、感動のあまり胸が詰まって涙が止まらなかった。
- 大好きだったアーティストの急な訃報を受け、悲しみで胸が詰まる思いがした。
- 親友の結婚式で、幸せそうな二人を見て、胸が詰まるほど嬉しかった。
- 病院で長い闘病生活を経て回復の見込みが立ったと聞いた時、安堵の感情で胸が詰まった。
胸が詰まるの類義語をご紹介
「胸が詰まる」の言い換え表現は、次のようなものがあります。
- 心が痛む
- 胸が痛む
- 感極まる
- 胸が苦しくなる
- 胸が一杯になる
- 胸が張り裂ける
- 思いがこみ上げる
- 心が震える
以上の類語は、状況に応じて「悲しい」と「感動する」という意味に分けられます。
ただ、どちらにしても、感情が高まるという点では共通しています。
まとめ
「胸が詰まる」とは、強い感情により心がいっぱいになる様子を表す表現です。
そのまま物理的に胸に何かが詰まることも意味しますが、慣用句としては、悲しみや感動が強く感じられる際に使われます。
実際に強い感情が胸に詰まってしまうような状態を想像すると、慣用句の意味も分かりやすくなりますね。
悲しいや辛い、あるいは感動するという表現を超えて、さらにその感情の深さを伝えたいときにふさわしい表現です。