「嵐の前の静けさ(あらしのまえのしずけさ)という慣用句があります。

嵐が起こる前の静かな状態という気象現象を指す言葉で、日常生活でも大きな問題が起きる前の不気味な静けさを表すときによく使いますね。

この記事では、「嵐の前の静けさ」の意味から例文や類義語など詳しく紹介しています。

嵐の前の静けさの意味は?

嵐の前の静けさは、大きな出来事や困難が起こる直前に感じられる、不自然なほどの平穏や静寂を指します。

文字通りの気象現象だけでなく、比喩的にも使われ、大きな変化や動揺が生じる前の穏やかな時期を表現するのに用いられます。

嵐の前の静けさの由来は?

嵐が起こる前は、雨や風が一時的に止み、静寂が訪れることがよくあります。

「嵐の前の静けさ」は、この気象学上の現象に由来しています。

そこから、日常の静かな時とは違い、後に何か大きな出来事が起こる前触れを意味するようになりました。

大変なことが起こる前兆としての不気味な静けさを特に強調しています。

嵐の前の静けさの使い方は?

「嵐の前の静けさ」の使い方として、例文を5つ紹介します。

  • 会議室は決断を下す瞬間が近づくにつれ、嵐の前の静けさのように異様に静まり返っていた。
  • 彼女が重大なニュースを家族に伝える前の夕食の時間は、嵐の前の静けさを思わせるほど穏やかだった。
  • 最近は特に問題なく平穏な日々が続いているが、かえって不安や不気味さを感じてしまう。嵐の前の静けさでなければよいが…
  • 株価が記録的な高値を更新したあと、市場は一時的に落ち着き、大きな変動もなく安定してが、これが後に起こる金融危機の前兆、つまり嵐の前の静けさであった。
  • サスペンスドラマが中盤に差し掛かり、一時的に物語が静かな流れを見せていたが、振り返ればそれは明らかに嵐の前の静けさであり、後に続く衝撃的な展開の前触れだった。

嵐の前の静けさの類義語は?

「嵐の前の静けさ」の類義語を以下に3つ紹介します。

虫が知らせる (むしがしらせる)

自然界の生き物が異変や将来起こる出来事を予感させる様子を指します。

直感や微細な変化を察知する能力を比喩的に表現しており、何か大きな出来事が起こる前兆を感じ取る状況を意味します。

風雲急を告げる (ふううんきゅうをつげる)

天候の変化が急であることから、事態が急激に変わることを予示する表現です。

風や雲の動きが突然激しくなる様子を通じて、社会や個人の生活に迫り来る大きな変化や危機を暗示します。

山雨来たらんと欲して風楼に満つ (さんうきたらんとほっしてかぜろうにみつ)

山のように大きな雨が間もなく降りそうな兆しを感じさせる風が、高い塔や建物に吹き込む様子を描写しています。

直前に迫った大きな出来事や変動を予感させる、緊迫感や期待感を含んだ静かな状態を意味しています。

嵐の前の静けさの対義語は?

「嵐の前の静けさ」の対義語として、「天下太平(てんかたいへい)」があげられます。

世界中が平和である状態を指す四字熟語で、国内外に争いがなく、人々が安心して暮らせる理想的な状況を表します。

嵐の前の静けさの対義語として考えると、嵐の前の静けさが一時的な平穏や静寂を意味するのに対し、「天下太平」は持続的な平和と安定を意味するため、後者はより根本的で持続的な平和の状態を示す言葉と言えます。

したがって、「天下太平」は嵐の前の静けさの直接的な対義語とは言えないかもしれませんが、大きな混乱や動揺のない、安定した平和な状態を表すのに適した表現です。

まとめ

「嵐の前の静けさ」は、大きな出来事や困難の直前に訪れる平穏を指す言葉です。

日常生活でも、振り返ると目の前の静けさが大きな変化の予兆であったというのはよくありますね。

もちろん、後付けのような場合もありますが、平穏なときほど落とし穴が潜んでいるものです。

そのため、平和な日々が続くときでも、将来に何が起こるか警戒することも必要ですね。