「口角泡を飛ばす」という慣用句があります。

激しく議論する様子を表す言葉です。

この記事では、「口角泡を飛ばす」の意味と由来、例文から類義語や対義語まで詳しく紹介しています。

口角泡を飛ばすの意味は?

「口角泡を飛ばす」は「こうかくあわをとばす」と読みます。

非常に興奮したり、激しく話したりする様子を表します。

文字通りには、話す際に口の端から泡を飛ばすほど、情熱的または怒りなどの強い感情を持って話をすることを意味します。

主に人が何かについて熱く語るか、または激しい議論をしている様子を描写するのに使われます。

「口角」とは、口の端、つまり上唇と下唇が合わさる部分のことを指します。

この部分は、美しく微笑む際に特に意識して「持ち上げる」箇所となります。

一方で、「泡」という言葉は、実際には「唾液」を少し飾った言い方で表現しています。

唾液が飛び散る瞬間といえば、人が話に夢中になり、情熱を込めて議論したり、熱弁を振るったりする時が挙げられます。

このような背景から、「口角泡を飛ばす」という表現は、口から唾液が飛ぶほど熱心に議論や論述を行う様子を指すようになったというわけです。

口角泡を飛ばすの由来は?

「口角泡を飛ばす」は、唐の時代の詩人、李商隠が、敬愛する韓愈の文を讃えて詠んだ詩の一節に起源を持ちます。

その詩の中で、「願書萬本誦萬遍、口角流沫右手胝」と述べられています。

これは「何万回も読み返し、口から泡を飛ばしながら何万回も語り継ぎ、手にたこができるほど書き写したい」という意味を持ちます。

したがって、元々は熱心に学ぶ姿勢を象徴していました。

ところが、日本では、特に激しい議論をする際に用いられる表現となっています。

口角泡を飛ばすの使い方は?

「口角泡を飛ばす」の使い方として、例文を5つ紹介します。

  • 彼は新しいプロジェクトについての会議で、口角泡を飛ばしながらその重要性を力説した。
  • 教授は講義中、学生たちに理解を促すために、口角泡を飛ばすような勢いで語りかけた。
  • 彼は自分の信念を守るため、友人との議論で口角泡を飛ばしながら熱心に自分の立場を説明した。
  • ディベート大会で、彼女は相手の意見に対して口角泡を飛ばすかのように激しく反論した。
  • 環境問題についての公開討論会で、彼は口角泡を飛ばしながら持続可能な解決策を熱く訴えた。

口角泡を飛ばすの類義語は?

「口角泡を飛ばす」とよく似た意味を持つ表現として、次の3つを紹介します。

まくし立てる

相手に対して連続して速いペースで話し続けることを意味します。

しばしば議論や説得の際に、一方的に多くの言葉を相手に浴びせかける状況を描写するのに用いられます。

強い感情や熱意を持って、休む間もなく言葉を投げかける様子を表します。

舌を振るう

巧みに話すこと、特に議論や説明の際に適切な言葉を選んで流暢に話す能力を指します。

話術に長けている人が自分の意見を伝える様子を示す際に使われます。

口角泡を飛ばすほどの情熱は含まれることもありますが、特に言葉選びの巧みさや話の上手さを強調します。

口がほぐれる

話し始めると止まらなくなる、または話すことが非常にスムーズになる状態を表します。

人がリラックスして自由に話し始める時や、熱中して次々と言葉が出てくる時に使用されます。

口角泡を飛ばすと同様に、何かについて熱く語る時に使われますが、こちらは特に話しやすさや流暢さを強調する表現です。

口角泡を飛ばすの対義語は?

口角泡を飛ばすの対義語としては、言いたいことを思い通りに話せないという意味の言葉が考えられます。

  • 口ごもる
  • 言葉を詰まらせる
  • 返答に窮する
  • 言うのをためらう
  • 口重(くちおも)

などが挙げられます。

まとめ

「口角泡を飛ばす」とは、熱心に議論や論述を行う際に口から唾液が飛ぶほど情熱的に話す様子を指します。

一見、品がないように思えるかもしれませんが、何かに対して熱くなって語る時には、非常にふさわしい表現と言えるでしょう。