ドラキュラ、ヴァンパイア、吸血鬼…

どれも人間の血を吸う怪物というイメージがあると思います。

これらは同じものを指していると考えられがちです。

でも、実はそれぞれ違うものなんです。
特にドラキュラには、他の二つとは大きな違いがあります。

この記事では、ドラキュラ、ヴァンパイア、吸血鬼のそれぞれの違いと、そのユニークな特徴について、わかりやすく説明していきます。

ドラキュラとヴァンパイアと吸血鬼の違いを図で表すと?

まず、ドラキュラとヴァンパイアと吸血鬼の違いを簡単に説明します。

一般的には

  • ドラキュラ:小説「吸血鬼ドラキュラ」に登場する特定の吸血鬼のキャラクター
  • ヴァンパイア:人の血を吸うとされる伝説上の存在で、吸血鬼の一般的なカテゴリー
  • 吸血鬼:世界中の多くの地域で見受けられる、人の血を吸うとされる伝説上の怪物で、地域によって特徴が異なる

というように特徴づけられます。

図で表すと次のようになります。

ドラキュラとヴァンパイアと吸血鬼を分類した図

要するに、吸血鬼>ヴァンパイア>ドラキュラとなり、吸血鬼というカテゴリの中にヴァンパイアがあり、さらにドラキュラはヴァンパイアの一種ということです。

ただし、吸血鬼とヴァンパイアは同じとされることもあります。

ですが、現在の一般的な分類は、以上のようになります。

ドラキュラとは?

ドラキュラは、1897年にアイルランドの作家ブラム・ストーカーによって発表された小説「吸血鬼ドラキュラ」の主人公です。

いわば、ドラキュラは特定の人物を指し、固有名詞ということになります。

物語の中で、ドラキュラ伯爵は吸血鬼として描かれ、その後の多くの作品に影響を与えました。

ドラキュラは、ルーマニアのトランシルヴァニアを拠点に活動し、人間の血を吸うことで不死を保つという特徴があります。

彼の物語は、日記や録音された音声などを通じて語られ、ゴシックホラーの典型として知られています。

また、ドラキュラのキャラクターは、実在したワラキアの領主ヴラド3世にインスパイアされたとも言われています。

ヴァンパイアとは?

ヴァンパイアは、人の生き血を吸って生き延びるとされる伝説上の怪物です。
英語で「Vampire」と表記されます。

ヴァンパイアは、世界中の様々な文化や伝説に登場し、その特徴や伝説は多岐にわたります。

ヴァンパイアのイメージは、黒のロングコートを着た姿や、心臓を貫かれて滅びる姿など、多くの作品に影響を与えています。

また、女性のヴァンパイアというものも存在します。
例えば、アイルランドに伝わるリャナンシーなどは、その典型ですね。

ドラキュラとの違いは、ドラキュラが特定の吸血鬼、つまりブラム・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」に登場するキャラクターの名前であるのに対し、ヴァンパイアはドラキュラを含む広いカテゴリーを指すという点です。

つまり、ドラキュラはヴァンパイアの一種であり、ヴァンパイアはドラキュラを含む多様な存在を包括する言葉というわけです。

吸血鬼とは?

「Vampire」の日本語が、吸血鬼となります。

なので、吸血鬼もヴァンパイアと同じ意味を持ちますが、一般的にはヴァンパイアよりも広い範囲の存在を指します。

吸血鬼もヴァンパイアと同じように、様々な文化や伝承に登場し、その特徴や物語は地域によって大きく異なります。

例えば、中国のキョンシーや、日本の磯女(いそおんな)と飛縁魔(ひえんま)なども、吸血鬼の一種と考えられます。

また、ドラキュラはニンニクや十字架を嫌うというイメージがありますが、これが全ての吸血鬼に当てはまるわけではありません。
吸血鬼には様々な種類が存在するので、それぞれに異なる弱点があります。

以上のように、ヴァンパイアは吸血鬼の一般的なカテゴリーを指しますが、吸血鬼自体はこれらを包括し、さらに多様な存在や伝説を含む広い概念ということになります。

まとめ

ドラキュラとヴァンパイアと吸血鬼には、以上のような違いがあります。

特に、ドラキュラは小説に登場する主人公であり、固有名詞であることに注意したいですね。

日常生活で、これらの違いを問われるようなことはないと思いますが、ぜひ雑学の一つとして楽しんでいただければと思います。