そくする」には、「即する」と「則する」の2つの漢字があります。

どちらも似たような漢字で、意味も似ているように感じるでしょう。

ですが、実際には両者にはハッキリとした違いがあります。

この記事では、それぞれの具体的な意味と違いについて詳しく説明していきます。

「即する」の意味は?

する」は、事実や状況に適合・適応させることを指します。

例文としては

  • 事実に即して話す
  • 事情に即して行動する
  • 時代に即した教育をする

などが挙げられます。

「則する」の意味

する」は、ある基準やルールに従うことを意味します。

「則る(のっとる)」と読む場合もありますが、意味は同じです。

先ほど説明した「する」との大きな違いは、「する」が「完全に合致する」ことを強調する点です。
事実や変化などに「ぴったり合わせる」という意味合いがあります。

対して「する」は、何らかの規則や手本といったものをよりどころにして行動する・決めるという意味になります。
法律や規則、規範などに対して使われるのが一般的です。

例文としては

  • 法律に則して処罰する
  • 学校の規則に則した服装をする
  • 会社の規定に則して給与が決められる

などが挙げられます。

まとめ

以上のように「即する」と「則する」は、同じ「そくする」という読みになりますが、意味は異なる言葉です。

  • 即する:変化する状況や事態に適切に(ぴったりと・完全に)対応すること
  • 則する:規則や法律などの基準に従って行動すること

と覚えておきましょう!

また、「する」は専ら法律や規則などに使われるのがほとんどで、それ以外では使われません。
一般的には「する」を使うケースの方が多いと思われます。