日本全国のいたる所に自動販売機があり、飲料はもちろん、お弁当から冷凍食品、雑誌やDVD、CDまで、いろんなものが売っていますよね。
でも、気づいたことはありますか?
実は、自動販売機の高さは、ほぼ統一されているんです。
また、幅や奥行き、重さなども一定の範囲に収まります。
この記事では、日本における自動販売機の高さやその他の寸法について、詳細にご紹介します。
自動販売機の高さはどれくらい?
結論から言うと、日本にある自動販売機の高さは、183センチメートルです。
最初にアメリカから様々なサイズの自動販売機が輸入された際、72インチ(約183センチメートル)のモデルが最終的に標準として採用されました。
この183センチメートルという高さが選ばれた背景には、日本独自の理由があります。
183センチメートルの高さであれば、日本の伝統的な家屋の軒下にも適切に収まるからです。
さらに、日本人の平均的な身長は、160センチメートルから170センチメートルくらいです。
そのため、183センチメートルの高さだと、ほとんどの人が使いやすい位置にあるということになります。
それより高い自動販売機だと日本人にとっては不便なことが多いため、183センチメートルのものが広く受け入れられ、主流となっています。
また、日本では、自動販売機の高さは、183センチメートルか200.7センチメートルにするよう決められています。
この基準は、日本自動販売システム機械工業会によって定められています。
ですが、200.7センチメートルの高さだと収まりきらない家屋が多いので、現在では183センチメートルのものが一般的になっているというわけです。
ただし、自販機の下には足が付いているので、実際の高さは190センチメートルほどになるようです。
自動販売機の幅と奥行はどれくらい?
自動販売機のサイズに関しては、奥行きや幅の厳密な基準は設けられていません。
ですが、標準的な数値は、幅が約100センチメートル、奥行きが約75センチメートルとなっています。
実際には、設置場所の柔軟性と商品の種類を広げるため、多くの自動販売機では幅約90センチメートル、奥行き約80センチメートルが選ばれているようです。
自動販売機の重さはどれくらい?
自動販売機の重量についても、中に入れる商品のタイプによって変わりますが、通常は300キログラムから450キログラムの範囲内です。
この重さは、自然災害時の安定性や盗難防止の観点から決められています。
空の状態での平均重量は約350キログラムで、これは標準的なモデルにおける重さです。
ただし、40種類以上の商品を扱うような大型のモデルでは、重量が約450キログラムに達することもあります。
また、自販機の色の選択に関しては、地域の住民や自治体が周囲の景観と調和することを望む場合、環境に溶け込むような配色が採用されるのが一般的です。
自動販売機が一番多い国はどこ?
自動販売機が一番多い国はどこでしょうか?
自動販売機の総数で見ると、実はアメリカが世界で一番多い国となります。
自動販売機の概念自体は古代に遡りますが、現代的な自動販売機を最初に発明したのはアメリカとされています。
そのため、発明した国であるアメリカに最も多くの自販機が存在するのは、自然な結果とも言えます。
ですが、人口に対する自動販売機の割合、つまり一人当たりの自動販売機の数で見ると、日本が世界で最も高い割合を持っています。
日本は自動販売機の文化が非常に発展しており、街中はもちろん、山間部や離島に至るまで、あらゆる場所に自動販売機が設置されています。
この点で、日本は他のどの国よりも自動販売機が身近にあると言えますね。
まとめ
日本における自動販売機は、高さが183センチメートルのものが主流となっています。
これは、日本独自の環境が大きな原因となっているようです。
日本では、自動販売機が生活の隅々にまで浸透しており、その種類や設置場所の多様性は世界でも類を見ません。
高さやサイズがほぼ統一されていることで、どこでも手軽に利用できる便利さがあります。
自動販売機文化の発展は、日本の技術力と細やかな配慮が生み出した結果であり、日本ならではの風景を形成していると言えるでしょう。