インドの天地創造神話は数多くあります。
いくつもあって、それぞれが統一されていないので、かなり混乱してしまいます(汗)
全てを語ろうとしても、キリがないんですよ。
そこで、ここではプルシャという巨人から世界が創造されたという物語を紹介します。
内容は以下の通りです。
原人プルシャは千の頭と千の目と千の足を持った存在で、広く世界をおおっていました。
プルシャは過去と未来にわたって存在しました。
ところが、この一切の存在は彼の4分の1だけであり、残りの4分の3は天界にある不死の者でした。
神々がプルシャを犠牲にして祭祀を行うと、プルシャから馬、牛、山羊、羊などが生まれました。
春はこの犠牲のバターであり、夏は燃料であり、秋はそれに伴う供物でした。
さらに、
- プルシャの頭→天空
- プルシャの鼻孔→空気
- プルシャの足→大地
- プルシャの心→月
- プルシャの眼→太陽
- プルシャの耳→四方位
- プルシャのへそ→空界
- プルシャの口→インドラ神とアグニ神
- プルシャの呼気→ヴァーユ神
と、それぞれが生まれます。
そして、人間の四階級もプルシャから出現します。
プルシャの口はバラモン(祭司階級)、腕はクシャトリア(戦士階級)、腿はヴァイシャ(実業者階級)となり、足からシュードラ(従僕階級)が生まれました。
以上のようにして、神々はもろもろの世界を作ったということです。