「角が立つ」という慣用句があります。
角が尖っている様子を指しますが、その状態をイメージすると意味が分かりやすくなります。
この記事では、「角が立つ」の意味と使い方、類義語や英語表現まで詳しく紹介しています。
角が立つの意味は?
「角が立つ」は「かどがたつ」と読みます。
「角」は「かど」と読み、「つの」とは読まないので、注意しましょう。
角というのは、そのまま物が尖っている部分のことを指します。
そこから、「角が立つ」は、人間関係がギクシャクすることや、事態がこじれることを指します。
特に、人と話す時や行動を起こす際に、相手の気持ちを考えずに進めてしまうときなどに使われます。
また、「角が立つ」の語源はよく分かっていませんが、物に角があると、見た目からしてとげとげしいことから来ていると考えられています。
角が尖っている部分に引っかかってしまう状態をイメージすると、物事がスムーズに行かなくなるのが分かるかと思います。
角が立つの使い方をご紹介
「角が立つ」の使い方として、5つの例文を紹介します。
- チームミーティングで、あまりにも直接的に批判をしたため、同僚との間に角が立ってしまった。
- 近所の騒音問題を解決しようとしたが、あまりにも強硬な態度で臨んだため、逆に角が立ってしまい、事態は悪化した。
- 直接的に批判すると角が立つことが多いので、反対意見は遠回しに伝える方が受け入れられやすいときがある。
- 彼はいつも角が立つ言い方をするので、周囲との間にトラブルを生むことが多い。
- SNSで実名を出すと後々面倒なことになり、角が立つ可能性があるので、あえて具体的な名前は避けるようにした。
角が立つの類義語をご紹介
「角が立つ」の類義語としては
- もつれる
- 波が立つ/波風が立つ
- 問題になる
- 事を荒立てる
- 揉め事になる
などの表現があげられます。
角が立つの対義語をご紹介
「角が立つ」の対義語としては
- 無難な
- 手堅い
- 穏便な
- 当たり障りのない
などの表現があげられます。
他にも、「角が立つ」を否定形にして「角が立たない」ということもできますし、同じように「波風を立てない」や「事を荒立てない」と否定形にして言い換えることができます。
角が立つの英語表現をご紹介
「角が立つ」の英語表現としては“cause friction”や“rub someone the wrong way”などがあげられます。
(彼の率直なコメントは、よく同僚間で角が立つ原因となる。)
(求められていないアドバイスを試みることは、人との間で時に角が立つことがある。)
というような形で使われます。
まとめ
「角が立つ」は、人間関係がギクシャクしたり、事態がこじれることを意味します。
物に角が尖っている部分があるのをイメージすると、意味が分かりやすくなりますね。
日常生活や職場でのコミュニケーションでは、相手の感情を考え、角が立たないように配慮することが必要です。
ですが、時には自分の意見をはっきりと伝える必要があり、そのバランスを取るのが難しいものです。
より円滑な人間関係を築くために、相手との距離感や状況を考慮しながら、うまく意見を伝えるようにしたいですね。