私たちの生活に家電は欠かせないものです。

家電の新しいモデルが出るたびに、ワクワクする方も多いと思います。

でも、その新鮮さに隠れがちなのが、ひとつ前のモデル、いわゆる「型落ち家電」の存在です。

型落ち家電を選ぶ方も多いでしょうし、私も何度か購入したことがあります。

やはり、お財布に優しい価格は魅力的です。
古いモデルとはいえ、性能も問題ないですしね。

ですが、型落ち家電は、それ特有のデメリットがあるのも事実です。

今回は、賢く家電を選ぶための「型落ち家電のデメリット」にスポットを当て、これだけは押さえておきたい3つのポイントをまとめました。

型落ち家電のメリットは?

最初に、型落ち家電のメリットについて、少しだけ触れておきます。

型落ち家電を選ぶ最大のメリットは、何と言ってもそのコストパフォーマンスの高さです。

最新モデルが市場に出ると、自然と前モデルの価格が下がります。

ですが、性能的にはまだまだ現役で、日々の生活に十分対応できるレベルを保っています。

たとえば、昨年のテレビモデルは、今年の新作と比べて画面の解像度が少し低いかもしれませんが、ドラマや映画を楽しむ分には全く問題ありません

お財布に優しいだけでなく、最新モデルに追随しないエコな選択とも言えるでしょう。

さらに、型落ち家電は「新品の安心感」と「中古品のお手頃価格」の中間を行く存在とも言えます。

新品なので故障のリスクが低く、未使用品なので、安心して使い始められます。

それでいて、価格は中古品に近いから、まさに一石二鳥というわけです。

型落ち家電のデメリットは?

では、本題のデメリットについて詳しく説明します。

少なくとも、以下の3点は理解しておきましょう!

初期不良がある?

型落ち家電を選ぶ際、気になるのが「初期不良」の問題です。

結論から言うと、型落ち家電に初期不良がある可能性は否定できません。

ですが、これは新品の最新モデルにも同様に言えることです。

家電製品は、製造過程での微細なミスや輸送中の揺れなど、さまざまな要因で初期不良が発生する可能性があります。

型落ち家電の場合、市場に出回ってから時間が経過しているため、長期間倉庫に保管されていたり、流通過程での取り扱いが影響して、初期不良が発見されにくい状況にあるかもしれません。

しかし、こちらも、型落ちに限った話ではなく、どんな家電にも言えるリスクです。

やはり、家電製品は精密機械であり、部品一つ一つに対する品質管理が徹底されているものの、100%の初期不良を防ぐことは難しいようです。

特に型落ち家電は、新品であっても製造から時間が経っているため、経年劣化による影響が出ることも考えられます。

ただし、心配な場合は、保証サービスがしっかりしている販売店を選ぶことで、万が一の初期不良にも対応してもらえます。

また、メーカーの保証がある場合も多く、購入後すぐの不具合には対応してくれることがほとんどです。

部品保有期間が短くなる?

型落ち家電を選ぶ際に気をつけたいのは、部品保有期間が短くなる可能性があることです。

新しいモデルが市場に出ると、古いモデルの部品をメーカーが保持する期間も自然と短くなりがちです。

これは、製品の修理やメンテナンスが必要になった時に、必要な部品が手に入りにくくなるというリスクを意味します。

例えば、ある家電製品が発売されてから数年が経過し、新しいモデルが登場すると、メーカーは新しいモデルの生産に注力し、古いモデルの部品生産を減らすか、完全に停止することがあります。

その結果、古いモデルの家電を使用している消費者は、故障が発生した際に修理が困難になることがあります。

また、部品が手に入りにくくなると、その部品の価格が上昇することもあります。

部品の供給が限られると、市場での価格が高騰し、消費者は修理により多くの費用を負担することになるかもしれません。

さらに、部品が全く手に入らない場合、製品自体を買い替える必要が出てくるため、結果的にはより高いコストがかかることになります。

このように、型落ち家電を選ぶ際には、部品保有期間についても考慮することが大切になります。

購入前には、メーカーがどの程度の期間、部品を供給してくれるのかを確認し、修理やメンテナンスの可否を検討するのが賢明です。

再販価値が低下する?

「再販価値の低下」というのは、平たく言うと「古いモデルは売りに出してもあまりお金にならない」ということです。

新しいモデルが出ると、注目はそちらに移るので、前のモデルは「古い」と見なされ、消費者は購入を控えるようになります。

家電製品は新しい技術やトレンドに敏感な商品なので、最新モデルが市場に出ると、自然と前モデルの価値は下がってしまいます。

そのため、もし後で売ろうと思っても、買った時よりずっと安い値段でしか売れないことが多いというわけです。

例えば、スマートフォン市場を見てみると、新しいモデルが発表されるたびに、前モデルの価格が下落するのが見受けられます。

家電製品も同様で、新しいモデルが登場すると、型落ちモデルの再販価値は急速に低下することがあります。

再販価値の低下は、特に短期間での買い替えを考えている場合や、家電を資産として考える場合に重要な要素になります。

長期間使用することを前提に購入する場合は、あまり問題にならないかもしれませんが、将来的に売却を考えている場合は、型落ち家電よりも最新モデルの方が有利になることが多いです。

したがって、型落ち家電を選ぶ際には、その製品がどれだけの期間価値を保つか、また、どの程度の価格で売却可能かを見積もることも大切になります。

まとめ

型落ち家電に目を向けることは、賢い消費者の選択と言えるでしょう。

けれども、今回ご紹介したデメリットを見ると、安さだけが全てではないことがわかります。

それでも、リスクを理解し、納得した上で選ぶならば、型落ち家電はまだまだ魅力的な選択肢です。

我が家も型落ち家電を何度か購入したことがありますが、今のところ、この記事で紹介したようなデメリットで困ったことはありません。

やはり、リスクなので可能性の問題になりますね。

そして、そのリスクを回避するために、購入前には重要なチェックポイントをしっかりと確認することが大切です。

デメリットを理解したうえで、ぜひ最適な家電選びをしていただければと思います。