2月の伝統的な行事として、初午がありますね。

初午は「はつうま」と読みます。

初午の日には、商売繫盛を願うお祭りをするのが一般的です。

では、2024年の初午はいつなのでしょうか。

また、なぜ初午の日にお祭りをするのでしょうか。

これらの疑問に答えるべく、この記事では、2024年の初午の日と、初午の由来について、詳しく説明しています。

2024年の初午はいつ?

2024年の初午は、2月12日(月曜日)になります。

初午は毎年異なる日にちに設定され、本来は旧暦2月の最初の午(うま)の日でしたが、現在は新暦に基づいて2月の最初の午の日が初午となります。

旧暦では初午の日は立春を過ぎた春先にあたり、比較的暖かな時期に行われていました。

しかし、新暦の2月は厳寒の中に初午が訪れることになります。

また、午の日は十二支に基づいて決められており、2月中には初午の日以外にも2回目、3回目の午の日が存在します。
これらはそれぞれ二の午、三の午と呼ばれます。

というわけで、2024年の初午は2月12日に設定されていますが、一般的な計算方法を用いると、2025年以降の初午の日にちも予測することが可能です。

参考までに、2025年以降の初午の日にちをまとめてみました。

この一覧はあくまで予測に基づいたものであり、各年の正確な日にちはカレンダーでの確認が必要になります。

正確な情報が分かり次第、こちらの早見表も追記・修正していきます。

初午の日にち
2025年 2月6日(木)
2026年 2月1日(日)
2027年 2月18日(木)
2028年 2月10日(木)
2029年 2月2日(土)

初午の意味と由来は?

初午は、日本に古くから伝わる伝統的な行事で、毎年2月の最初の「午(うま)の日」に催されます。
この日は、全国各地の稲荷神社で、稲荷神を祀る祭りが厳かに執り行われ、特別な意味を持つ日となっています。

稲荷神は、農業や商業の守護神として、長い歴史を通じて深く崇敬されてきました。
初午の由来は、この稲荷神と深く関わりがあり、稲荷神は五穀豊穣や商売繁盛、家内安全を司る神様とされています。

また、稲荷神の使いである「狐」が好む油揚げを使った「いなり寿司」は、初午に奉納される伝統的な料理として広く知られています。

この行事は、もともと旧暦に基づいており、春が近づき暖かくなる時期に行われていました。
この時期は参拝に適した気候であり、稲荷神社への参拝と共に豊作を願う習慣が生まれました。

先述のとおり、現在では新暦に沿って2月の最初の午の日が初午となったので、この日に行事も行われるようになっています。

初午は、日本の伝統として、今もなお多くの人々に親しまれています。
日本の文化や歴史を伝える大切な日と言えますね。

初午の日には何をする?

初午は、日本の伝統的な行事ということもあり、稲荷神社で特別なお祭りが行われ、多くの人々が参拝に訪れます。
稲荷神は、五穀豊穣や商売繁盛、家内安全を司る神様として知られており、その神の使いであるキツネにちなんだ食べ物が奉納されます。

キツネにちなんだ代表的な食べ物といえば、やはり、いなり寿司になりますね。

いなり寿司は、キツネの好物である油揚げを使った料理で、稲荷神のおかげで豊かな収穫がもたらされた米(酢飯)を詰めるようになりました。
東日本では米俵に見立てた俵型が一般的ですが、西日本ではキツネの耳に見立てた三角形が主流です。

その他、いなり寿司以外にも、日本各地で様々な地域特有の行事食があるようです。

各地域に根付いた独自の伝統や文化に基づいた料理が、初午に合わせて用意されることが多いのです。
これらの料理は、その地域の歴史や風土、さらにはそこに住む人々の暮らしや価値観を反映しています。

ご自宅や地域でどのような初午にちなんだ料理が用意されているか、観察してみるのも面白いと思います。
地域ごとの独特な風習や料理を通じて、日本の多様な文化を感じ取ることができるかもしれません。

以上のように、初午の日には、稲荷神社への参拝や、いなり寿司などの行事食を楽しむことで、豊かな収穫や商売繁盛を願うのが一般的です。

また、江戸時代には、初午の日に寺子屋や私塾への入門が行われることもあったようです。
なので、何か新しいことを始めるきっかけとしても良いかもしれませんね。

まとめ

初午は、盛大にお祭りを行うところもありますが、地域によっては、あまり馴染みのない習慣かもしれません。

ですが、日本では大切にされている伝統で、特に商売繫盛を願う日として重視されています。

初午の日には、稲荷神社への参拝や、いなり寿司などの特別な食べ物を楽しむことで、一年の豊かな収穫や商売の繁栄を祈願します。

地域によって異なる初午の風習を知ることは、日本の豊かな文化を深く理解する機会となります。

ぜひ、ご自身の地域や家庭での初午の習慣を探求し、日本の伝統を身近に感じくださればと思います。