2022年度後期のNHK連続テレビ小説「舞い上がれ!」で、ヒロイン・岩倉舞の父は、東大阪市でネジ工場を経営しています。

また、池井戸潤さん原作の「半沢直樹」「7つの会議」などにも、ネジ工場が出てきます。
工場の場所は様々ですが、元々は大阪にあるネジ工場をモデルにしたと言われています。

なかなか面白い共通点ですよね。

では、なぜ大阪のネジ工場が舞台になったり、モデルになったりするのでしょうか。

実は大阪にはネジ工場が多く、特に東大阪地区はネジを作る町で有名だったりします。

私は大阪出身ということもあり、小さい頃からネジ工場には馴染みがあります。

今回は、地元民ならではの経験で、東大阪のネジ工場の実態について詳しく説明していきたいと思います。

町工場の多い東大阪地区の街並みを写真で見ると?

私は大阪出身で、実家は大阪市の東地区にあります。
東大阪市には自転車で往復できる距離なので、東大阪市にもよく訪れました。

で、実際に、東大阪市でネジ工場はよく見かけました。
私の住んでいた近くにもネジ工場はありましたね。

名称は、○○株式会社をはじめ、
有限会社○○とか、
○○ネジとか、
○○ネジ製作所とか、
色々な名称があります。

また、自動車メーカーや機械メーカーなどの関連会社となると、そのメーカーの名を冠した製作所もたくさんあるようです。

そうしたネジ工場がたくさんあるので、町工場を舞台としたドラマのロケなどには、打ってつけの土地柄なんです。

東大阪地区を散策していると、例えば、こんな場面に出くわします。

ねじを始めとした金属品のいらなくなったものでしょう。

また、東大阪ののどかな風景

NHKの連ドラ「舞い上がれ」のロケ地の近くにある公園です。
散歩したり、ジョギングしたりする人をよく見かけます。

また、昔ながらの小さな商店街も

こちらも、舞い上がれのロケ地の近くにあります。

大阪府はネジの出荷額日本一!

大阪府はネジの出荷額で日本一のシェアを誇ります。

そして、そのほとんどが東大阪市にある工場で作られているそうです。

だから、東大阪市にはネジ工場が多いんですね。

そもそも金属製品という括りだと、大阪府は日本一のシャアを持っています。

また、プラスチック製品やゴム製品などの出荷額も、大阪は日本一です。

ただ、この事実、私は最近になって初めて知りました。

完全に勉強不足でしたね。

大阪人なら、何が日本一であるかは、全て知っておきたいものです。

中川家・礼二さんのネジ工場のおっさんネタも有名!

中川家・礼二さんさんのキャラクターネタは有名ですよね。

その定番キャラの1つに「東大阪の岩本さん」というものがあります。

この岩本さんは、東大阪のネジ工場の社長という設定です。

ご存じの方も多いと思います。

2021年の年初から放送された「MEGA BIG」のCMでも、そのコミカルな姿を披露しました。

このネジ工場のおじさんは、ほんとによく似ています。
いや、似ているというよりも、確かにそういうおじさんいるよね!という感じです。

大阪に住んでいるとよく分かります。

ただ、設定としては、別にネジ工場の社長じゃなくてもいいんですよね。
正直、どんな社長のおじさんも、そんなに大きな違いはないと思います。

中川家の礼二さんもおっしゃっていましたが、モデルがいるわけではないと。
東大阪市のネジ工場で働いている社長を、全体的に1つにまとめたネタであると。

なので、おそらくは、ネジ工場だけでなく色々な職場の社長が混ざっているのだと思います。

でも、東大阪→ネジ工場→社長→おっさん…と絞ることで、現実味が増してきます。
実際には存在しない架空の男性なんですけどね。
ですが、やはり、大阪にいる典型的な町工場のおじさんとなると、東大阪のネジ工場のおっさんが象徴的なんですよね。

このタイプのおじさんは、よく言えば、愛想がよくて、気前がいい。
悪く言えば、お調子者で、おせっかい焼き。

まあ、ほんとに大阪にはよくいます(汗)

ただ、最近は、こういうおじさんも少なくなってきた感はありますね。

私が小さい頃、40年くらい前だと、ほんとおせっかい焼きのおじさんはよくいました。
相手にするのが面倒なくらいです(^^;)

けれども、時代が変わって、親分肌のおじさんも少なくなってきました。

言葉遣いも変わってきてますからね。

例えば、「~だから」という接続詞は、大阪では「~やさかい」ということがあります。

こんな感じです。

標準語:「だから、そう言ったでしょ」
大阪弁:「しゃあさかい、そう言ったやんけ」

でも、最近は、「~やさかい」という言葉を使うおじさんは少ないと思います。
私は使いませんし、私の旧友も使いません。

ただし、私の父は80歳近いですが、「~やさかい」はよく使いますね。
なので、現在はご高齢の方しか使わないという印象です。

そういう独特の大阪の言葉が使われなくなったきたのと同じように、ネジ工場のおじさんのようなあくの強いキャラも少なくなってきたと思います。

それを考えると、ちょっと寂しいものがありますね。

まとめ

地元が大阪の東地区ということもあり、小さい頃からネジ工場はよく見かけました。

でも、その小さな町工場がドラマの舞台やモデルになるとは思いもしませんでした。

大阪の人々にとっては、東大阪のネジ工場はなじみ深いところですけどね。

そうした馴染みのある場所がドラマの舞台になるのは、感慨深いものがあります。

東大阪市ではネジ工場が連なるように並ぶ地域があるで、町工場のロケや取材としては打ってつけの場所なんでしょう。

これからも、様々なドラマで取り上げられ、話題となるのを期待しています。