コーエーテクモの定番ゲームとして、信長の野望シリーズがあります。
私も大好きなゲームで、シリーズのほぼ全作をプレイしました。

現在、プレイステーション4~5や任天堂スイッチなどの家庭用ゲーム機でプレイできるのは、創造、創造戦国立志伝、大志になります。

ただ、パソコン版や家庭用ゲーム機でもダウンロードすることで、過去の作品のいくつかはプレイできます。

そんな中、信長の野望を初めてプレイする場合、どれを選べばよいか迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。

今回は、そんな初心者さんにおすすめの作品をご紹介いたします。

また、有名な作品や個人的に面白かった作品も合わせて紹介していますので、ご参考になれば幸いです。

初心者さんにおすすめの「信長の野望シリーズ」はどのゲーム?

現在、プレステや任天堂スイッチでプレイできる信長の野望シリーズで、初心者さん向けのゲームは「大志」のパワーアップキット版になるかと思います。

シリーズ15作目で、無印版は2017年、パワーアップキット版は2019年に発売されました。

理由としては、システムが複雑でなくシンプルで、過去の信長の野望シリーズをプレイしたことがなくても、とっつきやすいからです。

無印版の「大志」は操作性が悪くてストレスを感じるときがあるので、パワーアップキット版をおすすめします。
PK版だと、データも色々いじることができるので、自分好みに調節できますしね。

信長の野望の大志は、CPU(コンピューターが操作する敵大名)が好戦的でなく、わりとのんびりしています。
なので、プレイヤーも合戦に翻弄されることなく、のんびりとプレイできます。

また、合戦に関しても、敵が大軍であっても、うまく場所を選べば、少数の軍勢で勝つことができます。
実際、敵同士の戦闘でも、半分以下の兵力で倍以上の軍勢の敵を倒すというケースがちらほらありましたからね。

そういうわけで、弱小大名でもまったりとプレイしながら天下統一を目指すには、うってつけのゲームだと思います。

ただし、過去の信長の野望シリーズと比べると、システムがかなり簡略化されているので、物足りない部分はあります。

やることがあまり多くなく、戦略とかも深く考えてなくていいという感じ。
ややスマホゲームに似てるところがあります。

そのため、ヘビーユーザーの方からすると、あまり評価は高くないようです。

私はヘビーユーザーとライトユーザーの中間あたりとなりますが、なかなか楽しめました。

どうしても、過去のシリーズと比べると物足りなさは感じますが。
それでも、合戦とか普通に面白いです。
気軽にまったりとプレイできるのも、評価できる点ですね。

というわけで、初心者さんやライトユーザーさんには、「大志」はおすすめできるゲームです。

その他の信長の野望シリーズはどんな感じ?

上で述べたとおり、初心者さん向けの信長の野望シリーズは「大志」かと思います。

ですが、プレイスタイルによって個人的な好みも変わってくるものです。

特に「大志」より前のゲームは、やりこみ要素が豊富で、長時間じっくりとプレイするというタイプのものが多かったです。

また、初心者さんといえど、時間をかけて慣れてしまえば、サクサクとプレイできるものですしね。

そういった点も考慮して、以下に信長の野望シリーズで有名な作品を紹介していきたいと思います。

創造

「大志」の1つ前の作品が「創造」となります。

特にパワーアップキット版は、信長の野望シリーズのなかで最高傑作との呼び声も高いゲームです。
実際、私もかなりハマりました。

内政→外交→合戦という流れは、全ての信長の野望に共通する流れですが。
そのどれもが、バランスよく作りこまれているという感じです。

なかでも、特にキモとなるのが外交です。
敵と決めた勢力を倒すために、周辺の大名やランダムに配置されている国人衆と友好関係を築いていくのが基本です。

この基本的な外交をおろそかにすると、後々破滅の道をたどることになりかねません。
CPUは何の前触れもなく、いきなり攻め込んでくることがあるので、やっかいです。

また、PK版では、外交コマンドで「連合」が追加され、1大名が大勢力となっても、他の大名が連合を組んで挑むことができます。
これがまた熱いんですわ~

おそらくは、ゲームが終盤に差しかかっても、飽きさせない配慮だと思います。

私がプレイしていたとき、東日本をほぼ平定していたものの、いきなり連合を組まれて、一気に大変な状況に追い込まれたケースがありました。
敵勢力が連合で挑んできた場合、タイミングが悪いと窮地におちいることがあるので、要注意となります。

その他、いわゆる箱庭的内政で城下町に色々な設備をつくり、発展させていくのも面白いです。

ただ、プレイを開始した直後は、あまりの城の多さにビックリしました。
しかも、城を結ぶルートも数多くあって、パッとみた印象では、かなり面倒くさいと感じます。

ですが、慣れてハマってしまえば、城攻めなどは色々な戦略を練ることができ、逆にやりごたえがあって面白いです。

操作性もよくて、コマンドを実行するのに複雑さはありません。

そういうわけで、「創造」のパワーアップキット版は、信長の野望シリーズのなかでも、かなりの秀作だと思います。

また、創造では、その後に戦国立志伝という作品も発売されましたが。
こちらは、創造の世界観をそのままに、大名だけでなく、配下の武将でも選んでプレイできるというものです。

戦国立志伝も面白いのですが、一人の武将でプレイするとなると、コーエーテクモの「太閤立志伝」の方が面白いと思います。

特に太閤立志伝Ⅴは、私もハマってかなり長い期間楽しませてもらいました。
思い入れのある武将で立身出世を目指していきたいなら、おすすめのゲームですね。

革新

シリーズ12作目の「革新」。
2005年に発売されました。

このゲームの最大の特徴は、内政も外交も戦闘も全てリアルタイムで進行するというものです。

他の信長の野望の作品は、ほとんどがターン制で、内政、外交、戦闘はそれぞれ独立して進めていくのが基本でした。

ところが、革新は、これらが同じ時系列で進行し、内政を行っている途中で合戦になったりすることがあります。

さらに、合戦もターン制ではなく、リアルタイムで動きます。
出陣する部隊を決めて戦闘が始まると、決着がつくまでずっと動いているんです。

兵が動くのを一時停止をすることはできますが、それでもかなり忙しくなります。
領土が拡大すると、同時にあちこちで戦闘が起こることもあるので、そうなると息つく暇がないという感じです。

また、武田家や上杉家といった特定の巨大大名が強すぎて、これらの勢力が大きくならないうちに叩いておく必要があります。

ゲーム名のとおり、技術を開発して「革新」していくのですが、これも大きな勢力の大名が有利となります。

そういうわけで、弱小大名で全国統一というのは、かなり難しくなっています。

私がプレイしたときは、今までのシリーズとは違って斬新で緊張感があり、始めは面白いと感じたのですが。

弱小大名でプレイすると、すぐに滅んでしまい。
ゆっくりと内政をする暇がなく。
すぐに飽きてしまいました(汗)

この辺りは人それぞれ好みがあるので、とらえ方は違ってきますが。
難易度が高いというのは、間違いないと思います。

それでも、慣れてしまえば、初心者さんでも楽しめるとは思います。

逆に、内政などもじっくりとやりこみたいという方には、あまり向いていない作品だと思います。

天道

「革新」の次の作品で、2009年に発売されたのが「天道」です。

基本的には、革新のシステムを引き継いでいる感じです。
内政も戦闘も同じ時系列で、リアルタイムで進行します。

ゲーム名にある通り、新たな要素として「道」が重要となりました。
道のない所では部隊の移動速度が遅くなり、素早く移動するためには道を作っていかなければならない仕様です。

そのため、城攻めするときの戦術の幅が広がったと言えます。

その反面で、内政に関しては、革新よりさらに簡素化されています。
内政をじっくりやりたいというスタイルだと、やはり物足りなさがありますね。

ですが、パワーアップキット版では、「文化」という要素が追加され、やりこみ要素が増えました。
特に「教練」によって、武将の能力をアップさせることができ、これはなかなか楽しめました。

ただ、システム的には革新とよく似ているため、両者はよく比較されます。

個人的な印象として、ライトユーザーの方は天道向き、ヘビーユーザーの方なら革新向きというところかなと思います。

天道は、やり方次第で弱小大名でもクリアすることができ、時間もそれほどかかりません。

そういう点からして、初心者さんであれば、革新より天道の方が向いているかなという印象です。

烈風伝

1999年に発売された、シリーズ第8作目が「烈風伝」です。
かなり昔の作品で、私もまだ学生の頃にプレイしました。

ですが…

個人的に、信長の野望のなかで最高傑作だと思っています。

2年ほど前に、Steamで烈風伝がダウンロードできると知って、わざわざSteamをパソコンに取り入れ、烈風伝を衝動買いしてしまいました。

また、最近パソコンを買い替えたこともあり、再びSteamで烈風伝をダウンロードしプレイしました。

結果、約2年前のときもハマり、今もハマってます(^^;)
何十年も前に何度もプレイしたのですが、今でも面白いんですよね。

ここで、烈風伝の魅力を語るにはかなりの時間がかかってしまうので、簡潔に紹介したいと思います。

まず、全国各地に本城と支城があり、かなりの数の城があります。
合戦では、籠城したときは攻城戦になり、平地で敵部隊と戦闘になったときは野戦になります。

野戦の場合は、参加する部隊の数によって、陣形を組んだり、軍団を形成したりします。

内政は、いわゆる箱庭内政で、色々な施設をつくって発展させることができます。
建設ユニットを作れば、全国各地のあらゆるところに道が作れます。

外交も、他勢力と同盟を組んだりするのはもちろんのこと、朝廷にお金を献上して官位をもらったり。
その官位を配下の武将に譲って、忠誠度を上げたりできます。

調略も、内応や謀反、流言や工作など、忠誠度の低い武将を引き抜いたり、城の防御度を低くしたりと、色々楽しめます。

そして、烈風伝には「威信」という概念があるのですが。

城をたくさん支配したり、戦闘で勝ったりすると、威信が上がります。
逆に、城を取られたり、戦闘で負けると、威信が下がるわけです。

この威信に対して、全武将それぞれに4段階の価値観が設定されています。
この価値観によって、威信が上がったときに、忠誠度の上昇にも違いが出てくるんです。
例えば、織田信長は威信に対しては「無視」なので、威信が上場しても忠誠度は上がらないという仕様になっています。

以上のように、かなり複雑なシステムで、慣れるまでに時間はかかると思います。
ですが、やりこみ要素が満載で、とにかく面白い。

もちろん、人それぞれ好みは分かれるものですが、一般的に烈風伝は傑作という評価が定着しているようです。

ただ、システムが複雑であるがゆえに、初心者の方はとっつきにくいかと思います。
私も初めてプレイしたときは、よく分かりませんでした。
プレイしながら、1つずつ覚えていくしかないという感じでしたね。

また、ゲーム終盤になると、ほぼルーチンワーク化するので、やはりダレてきてしまいます。
まあ、これはどのゲームにも言えることですが。

ともあれ、ゲームとしての完成度の高さは抜群で、やりこみ要素もいっぱいあり、色々な楽しみ方ができる作品です。

長い間プレイして遊びたいというのであれば、烈風伝を強くおすすめします。

その他、信長の野望シリーズで個人的に面白かったのは、天翔記や天下創世といったあたりですね。
この2つについても、また機会があればお話ししたいと思います。