世界のリゾート地として最も有名といえるのがハワイですよね。
日本人の海外旅行で定番の地であります。
私も初めての海外旅行はハワイだったりします。
そんなハワイですが、日本とハワイの距離が近づいているということをご存じでしょうか。
いつかは日本とハワイがお隣り同士になる?
ですが、そこには複雑な事情がからんでいるんです。
現在の日本とハワイの距離と時差
まず、現在の日本とハワイの距離はどれくらいなのでしょうか?
ハワイはアメリカ合衆国の1つの州ということはよくご存じだと思います。
ただし、一口にハワイと言っても、ハワイはたくさんの島や岩礁で成り立っています。
主要な島として
- ハワイ島
- マウイ島
- オアフ島
- カウアイ島
- モロカイ島
- ラナイ島
- ニイハウ島
- カホオラウェ島
の8つ島がよく紹介されます。
けれども、ハワイはこれら8つの島だけでなく、大小あわせて132もの島から成り立っているんです。
ハワイのことをよくハワイ諸島と呼んだりしますが、その由縁ですね。
そして、132もの島々で形成されていることもあり、ハワイの全長は約2,465キロメートルにもなります。
なので、ハワイのどの場所で測るかによって日本とハワイの距離が大きく変わってしまいます。
一般的に日本とハワイの距離としてよく使われるのは、ハワイの州都であるホノルルとの距離です。
この場合、東京とホノルルの距離は現在約6,300キロメートルになります。
また、カウアイ島を例にとると。
この場合は約5,700キロメートルになります。
このように、ハワイの場所によって日本からの距離が違ってくるわけです。
参考までに日本とハワイの時差についても触れておきます。
東京とハワイ(ホノルル)の時差は約19時間になります。
日付は東京の方が早く、ハワイの時間は東京より19時間遅れています。
「ハワイの時刻=東京の時刻-19時間」ということになりますが、19時間というのは分かりにくいですよね。
そこで、簡単な計算方法として、「ハワイの時刻=東京の時刻+5時間-1日(24時間)」がよく使われます。
「-19時間=5時間-24時間」を利用して分かりやすく計算するということです。
例えば、東京の時刻が午後3時だとしましょう。
この場合、ハワイの時刻は3時+5時-1日=8時で、前日の午後8時ということが分かります。
逆にハワイの時刻から東京の時刻を計算するには、「東京の時刻=ハワイの時刻-5時間+1日」となります。
日本とハワイの距離は近くなっている!どれくらいの速さで?
ここまで述べた通り、現在日本とハワイはかなり離れています。
ところが、日本とハワイの距離は少しずつですが近くなっています。
では、どれくらいの速度で近づいているのでしょうか?
その答えは、1年に約6~8センチメートルです。
…と、まあ、かなりゆっくりとしたスピードですね(^^;
このスピードについては観測する機関によって多少違ってくるようですが、おおよそ1年に6~8センチメートルの範囲で収まっています。
ただ、別の報告によると。
2011年の東日本大震災の際に急激な地殻変動が起こったため、その後近づくスピードが速くなり、1年に約12センチメートルになったという話もあります。
いずれにせよ、ほんの少しずつですが、日本とハワイの距離が縮まっているのは事実です。
そのため、年月を経るといつかは日本とハワイはくっつくことになります。
ホノルルを例にとると、日本との距離は約6,300キロメートルなので、1年に8センチメートルの速度で計算すると、約7800万年後に日本とホノルルはくっつくということになります。
なぜ日本とハワイは近づいているのか?
では、なぜ日本とハワイの距離は近づいているのでしょうか?
地球の表面はプレートと呼ばれる10数枚の巨大な岩盤でおおわれています。
その厚さは約100キロメートルと言われています。
このプレートの上に地球上の島や陸が全て乗っかっている状態です。
それぞれのプレートは長い時間をかけてゆっくりと動いています。
地震や火山の噴火はこのプレートの移動によるものと考えられています。
日本は4つのプレートの周辺に位置しており、そのうちの1つである太平洋プレートが日本の東側にあります。
この太平洋プレートにはハワイも乗っかっています。
そして、太平洋プレートは1年に約6~8センチメートルの速度で北西に移動しています。
というわけで、日本とハワイの距離は少しずつ近づいているということなんです。
ただし、太平洋プレートは日本の東側にある日本海溝の下にもぐりこんでいます。
そのため、ハワイも同じように日本の下にもぐりこんでしまいます。
なので、日本とハワイは正確にはくっつくことはないようです。
日本の下にハワイの島々が位置し、少しずつその距離が離れていくことになります。
以上、日本とハワイの距離が近づいているというお話でした。
とはいえ、ハワイがいつかは海に沈みこんでしまうというのは、何とも悲しい事実ですね。