現在、日本沿岸に島はいくつあると思いますか?

いきなり、答えを言ってしまいますが、その数は、

6582!もあります。

この島の数海上保安庁が1987年に発表されたもののようです。
また、総務省統計局でも同じ統計が載っています。

実際に海上保安庁のホームページの「海の相談室」には、以下のようなQ&Aが紹介されていました。

Q 日本の島の数はいくつ?

A 「島」とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ高潮時においても水面上にあるものをいいます(国連海洋法条約第121条)。
海上保安庁の調べでは、日本沿岸における外周0.1km以上の島の数は6,852島です。
また、日本で一番島の数が多い県は長崎県で、971島、次いで鹿児島県が605島、次いで北海道が508島となっています。

ここで気を付けないといけないのは、「島」の定義だと思います。
国連海洋法条約第121条(1項)が引用されていますが、121条には全部で3項あり、

  • 2項「3項に定める場合を除くほか、島の領海、接続水域、排他的経済水域及び大陸棚は、他の領土に適用されるこの条約の規定に従って決定される」
  • 3項「人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域又は大陸棚を有しない」

となります(国連海洋法条約第121条より)。

さらに、Wikipediaによる島の定義では、

  • 周囲が0.1km以上のもの。
  • 何らかの形で本土と繋がっているものについては、橋や防波堤のような細い構造物で繋がっている場合は島として扱い、それより幅が広く繋がって本土と一体化しているものは除外する
  • 埋立地は除外する。

とありました。

ちょっとゴチャゴチャしてややこしいかもしれませんが、要するに、「人工のものではなく、自然にできたもので、満潮時に海に隠れることのない、外周が0.1km以上(海岸線の長さが100m以上)のもの」ということになりますかね。

ただ、そのような島の定義だと、一般的な感覚では島とは思えないようなものでも、島になってしまいますね。
外周が100mといえば、自宅の近所にある小さな公園くらいではないでしょうか。
そんな小さなものまで島になるので、6582も島があるといっても、それほど不思議ではないかもしれません。

また、6582もあるので、すべての島の名前を海上保安庁は公表していないようです。
さすがに、それだけの数ともなると、そのすべてに名前を付けるのは大変でしょう。

ちなみにですが、6582の島の中に、北海道や本州、四国、九州も入っているようです。
確かに、先の定義からすれば、島に相当しますからね。
極論すれば、アメリカ大陸やアフリカ大陸も島になるでしょう。

さて、以上が日本に島が6582あるという事実ですが。
やはり、一番のカギとなるのは、島の定義ですね。
外周が100mという大きさだと、6582という数字も不思議ではない気もします。

とはいえ、私を含めそこまで想像力が及ぶ人は少ないと思うので、かなりインパクトの大きい事実ではないでしょうか。