「鼻であしらう(はなであしらう)」という慣用句があります。
よく使われる言葉なので、意味も知っている場合が多いと思いますが、語源を知るとより分かりやすくなります。
この記事では、「鼻であしらう」の意味と例文、類義語や英語表現まで詳しく紹介しています。
鼻であしらう」の意味は?
「鼻であしらう」という表現は、相手の話を真剣に聞かず、無関心や冷たい態度で応えることを指します。
他人の意見や要求を軽んじ、蔑むような反応をする際に用いられます。
鼻であしらうの語源は?
まず、「鼻であしらう」の「あしらう」は、「遇う」や「配う」という漢字で表されます。
本来は誰かに対応する、相手にするという意味を持ちます。
通常、人と接する際には手や身体を使って行います。
ところが、「鼻であしらう」場合は、文字通り鼻を鳴らすことで相手を見下したり、軽んじたりする態度を示します。
鼻だけで対応するので、とても失礼な様子であるのは分かりますね。
そこから、相手を軽蔑して扱うような振る舞いを指すようになったというわけです。
鼻であしらうの使い方は?
「鼻であしらう」の使い方として、例文を5つ紹介します。
- 彼女は店員の親切な説明を鼻であしらい、何も購入せずに店を出た。
- 上司は部下の意見を鼻であしらい、その提案を一切聞き入れなかった。
- 推しのアイドルのファンミーティングに参加したが、ファンの質問を鼻であしらうことが多く、がっかりした。
- 監督はプライドが高いので、試合の戦術について意見しても、ただ鼻であしらわれるだけだろう。
- 彼女の気を引こうと、心を込めてプレゼントを贈ったが、彼女からは感謝の言葉一つなく、まるで何事もなかったかのように鼻であしらわれてしまった。
鼻であしらうの類義語は?
「鼻であしらう」の類義語としては、以下ような表現があります。
- 軽視する
- 相手にしない
- 見向きもしない
- 蔑ろ(ないがしろ)にする
- ぞんざいに扱う
- 邪険(じゃけん)にする
- 袖にする
鼻であしらうの対義語は?
「鼻であしらう」の対義語は、相手の言葉や意見を尊重する、あるいは特別に目をかけるいう意味の言葉が考えられます。
- 優遇する
- 厚遇する
- 特別扱いする
- 贔屓(ひいき)にする
- いいように計らう
- 真摯(しんし)に受け止める
- 熱心に耳を傾ける
などの表現があげられます。
鼻であしらうの英語表現は?
「鼻であしらう」の英語表現として適切な言葉は「to snub」です。
相手を軽蔑するかのように無視する、または冷淡に扱う様子を表します。
例文をあげると
(彼は会議で真剣にアイデアを出そうとしたにも関わらず、同僚たちに鼻であしらわれ、自分が軽んじられていると感じた。)
となります。
まとめ
「鼻であしらう」とは、相手の言葉を真剣に受け止めず、冷たく無視する態度を指します。
語源を知ることで、どのような状況で使われるかがより理解しやすくなりますね。
日常生活でも無視したり、冷たくされることはよくあるので、そのときに使える言葉として知っておくと便利です。