「鬼が出るか蛇が出るか」ということわざがあります。

将来の予測がつかないことを意味する言葉です。

この記事では、「鬼が出るか蛇が出るか」の意味と由来、例文を用いて使い方も詳しく説明しています。

鬼が出るか蛇が出るかの意味は?

「鬼が出るか蛇が出るか」は「おにがでるかじゃがでるか」と読みます。

何が起こるか全く予測できない、非常に不確実で予測不能な状況を指す日本の慣用句です。

結果が全く予想できない状況や、次に何が起こるかわからない不安定または緊張感のあるシナリオを表すのに使われます。

鬼が出るか蛇が出るかの由来は?

「鬼が出るか蛇が出るか」という言葉は、昔の傀儡師(かいらいし)が人形劇を演じる際に使っていた台詞に由来します。

傀儡師は、操る人形と共に物語を語り、観客を引き込む役割を担っていました。
これは現代の人形劇に相当します。

このフレーズは、傀儡師が「次に何が起こるか、鬼が出るか蛇が出るか?」と発して、観客の期待を高めるために用いられたものです。

ここで使われる「鬼」と「蛇」は、通常、不吉な出来事や災いを象徴する言葉として扱われ、物語のスリリングな展開を示唆するために使われていたようです。

鬼が出るか蛇が出るかの使い方は?

続いて、「鬼が出るか蛇が出るか」の使い方として、5つの例文を紹介します。

  • 明日の試験の結果は鬼が出るか蛇が出るか、本当に予測がつかない。
  • 彼のプロポーズの返事、鬼が出るか蛇が出るか、ドキドキして待っている。
  • 新製品の市場での反応はまさに鬼が出るか蛇が出るか、成功するかどうかは神のみぞ知るところだ。
  • この交渉がうまくいくかどうかは、鬼が出るか蛇が出るかの状況だ。
  • 彼女の新しいビジネスプラン、成功するか失敗するか、鬼が出るか蛇が出るかの勝負だ。

鬼が出るか蛇が出るかの類義語は?

「鬼が出るか蛇が出るか」のよく似た意味を持つ表現として、以下の3つを紹介します。

吉と出るか凶と出るか(きちとでるかきょうとでるか)

何かの結果が良い方向(吉)に出るか、悪い方向(凶)に出るか全く予測できない状況を指します。

主に、運や偶然に左右される事柄に対して使われます。

海のものとも山のものともつかない(うみのものともやまのものともつかない)

物事の正体や性質がはっきりしない、不明瞭で捉えどころのない状況を表します。

何が起こるか、何が真実かが全く分からないような場合に用いられます。

当たるも八卦当たらぬも八卦(あたるもはっけあたらぬもはっけ)

易占いの八卦(はっけ)に由来し、事の成否が偶然によるもので、予測が困難であることを意味します。

結果がどちらに転ぶかわからない不確実な状況を指す言葉です。

鬼が出るか蛇が出るかの対義語は?

「鬼が出るか蛇が出るか」の反対の意味を持つ表現としては、「見当がつく」「見通しが立つ」「目鼻がつく」などがあります。

どれも「予測することができる」という意味合いを持っています。

まとめ

「鬼が出るか蛇が出るか」とは、何が起こるか予測がつかない状況を意味します。

特に最近は、予期せぬ出来事が頻繁に起こるものです。

なので、どう転ぶか分からない状況でも打って出ないといけないこともあるでしょう。

ですが、そういう時でも、柔軟に対応できるようにしていきたいですね。