「竜胆(りんどう)」は、代表的な秋の花として知られていますね。

最近は、敬老の日のプレゼントとしても人気があるようです。

そんな竜胆ですが、花言葉が怖いという噂があります。

一体どういうことなのでしょうか?

実は、りんどうの花言葉には深い意味が込められているんです。

この記事では、竜胆の花言葉の本当の意味を説明するとともに、リンドウの名前の由来についても紹介しています。

竜胆の花言葉は怖い?

いきなり結論を言いますが、竜胆の花言葉は決して怖いものではありません。

竜胆の花言葉の1つに「悲しむあなたを愛する」というものがあります。

もともと、竜胆は群れをなさずに咲くことが多く、一つ一つが独立して花を開きます。
この「ぽつんと孤立して咲く」という特性が、「悲しむあなたを愛する」という花言葉に反映されているようです。

一見すると、確かに不穏な印象を受けるかもしれません。
この言葉が、どうやら怖いというイメージに結び付いたようです。

ですが、この花言葉は、悲しみの中にある人への深い共感や愛情を表しています。
つまり、竜胆の花言葉は、悲しみを共有し、その中でさえも愛を育むという、非常に優しく温かい意味を持っているのです。

怖いと感じることはなく、むしろ、困難な時でもそばにいて支えてくれる人の存在を思い起こさせるような、心強いメッセージと捉えることができます。

なので、竜胆の花言葉を見聞きした際には、その背後にある愛情深い意味を感じ取ってみてください。

竜胆の西洋での花言葉をご紹介

では、竜胆の本来の花言葉はどのようなものなのでしょうか?

竜胆の西洋での花言葉は

  • I love you best when you are sad(悲しんでいるあなたを愛する)
  • loveliness(愛らしい)
  • intrinsic worth(固有の価値)

となります。

先ほど説明したとおり、「悲しんでいるあなたを愛する」という花言葉は、竜胆が孤立して咲く様子から連想されたようですが、竜胆の青紫色の花が悲しみをイメージさせることから生まれたとも考えられています。

ですが、この花言葉は、悲しむ人への深い共感や愛情を表しており、悲しみの中にある人への支えや慰めの意味を持っていると捉えられています。

竜胆は、その落ち着いた色合いと優雅な姿で、静かながらも深い感情を表現する花として西洋でも親しまれています。

竜胆の色ごとの花言葉をご紹介

実は日本では、竜胆の花言葉は、色ごとにその意味が違ってきます。

ここでは、それぞれの色の花言葉を紹介していきます。

紫色と青色の竜胆の花言葉

紫色と青色の竜胆の花言葉は、「満ちた自信」と「誠実」です。

紫色と青色は、竜胆の凛とした花姿と鮮やかな色合いを反映しており、高貴さや自信、誠実さを象徴しています。

秋の訪れを告げる竜胆は、その美しい色彩で人々の心を和ませ、深い感情を呼び起こす花です。

赤色とピンクの竜胆の花言葉

赤色とピンク色の竜胆の花言葉は「愛らしい」です。

この花言葉は、竜胆の柔らかな色合いと女性らしい雰囲気から来ています。
特にピンクの竜胆は、その可憐で優しい色彩が、愛らしさや優しさを象徴していると言えるでしょう。

白い竜胆の花言葉

白い竜胆の花言葉は「貞操」と「誠実な人柄」です。

この花言葉は、竜胆が悪天候時に花を閉じる特性から来ており、常に太陽を求めて開く姿から誠実さを象徴しています。

白い竜胆は、その純粋で清らかな色合いが、心の純粋さや誠実さを表していると言えます。

竜胆の名前の由来は?

竜胆(りんどう)の名前の由来は、中国での呼び名「竜胆(りゅうたん)」が変化したものとされています。

古くから薬や漢方薬として利用されてきましたが、消化や鎮静、健胃の効果がある一方で、その味は非常に苦いとされています。

そのため、中国では、竜胆の根は「竜の胆のように苦い」と表現され、その苦味が竜胆の名前の由来となったと言われています。

日本では平安時代まで「りむたう」「りんたう」「りんだう」などと呼ばれていたようですが、時が経つにつれて、「りんどう」という名前に落ち着いたとされています。

また、竜胆の属名「Gentiana」は、古代ギリシア・ローマ時代のイリュリアの王ゲンティウスにちなんで名付けられたとも言われています。
ゲンティウス王は、竜胆の一種に薬としての利用価値があることを発見したとされており、この歴史的背景も竜胆の名前に影響を与えているようです。

まとめ

竜胆(りんどう)の花言葉は、一見すると不穏な印象を与えるかもしれませんが、実は深い愛情と共感を込められたものです。

色ごとに異なる花言葉は、その色彩の美しさとともに、様々な感情を呼び起こします。

この記事を通じて、竜胆の花言葉や名前の背景にある深い意味を知り、秋の訪れとともにこの美しい花を新たな視点で楽しんでいただけたら幸いです。