来冬は「らいとう」と読みます。

意味は、「来年の冬」となります。

ただ、冬と一口にいっても、現在だと、1月~2月頃なのか?それとも12月頃なのか?
2通りの解釈ができますね。

例えば、この記事を書いているのは、2022年の6月下旬です。
この時期に、「来冬に開催されます」「来冬に発売されます」とか言われると、2023年の1月~2月頃を指しているのか、2023年の12月頃なのか、判断が難しくなります。

しかも、この差はかなり大きいですよね。
2023年の1月~2月なら、今から約半年後となりますが。
2023年の12月だと、今から約1年半も待たなければいけません。
来冬といっても、発表する側の意図によって、約1年もの違いが出てくるわけです。

また、来年の冬という意味なので、2022年の12月ということはないと思います。
もし、2022年の12月なら「今冬」という表現を使うはずです。
今冬とは「今年の冬」という意味です。

これが旧暦なら、話は簡単です。

旧暦だと、

  • 春:1月~3月
  • 夏:4月~6月
  • 秋:7月~9月
  • 冬:10月~12月

と決まっています。

来冬という言葉も旧暦の時代には存在したと考えられるので、来冬は来年の10月~12月を指すことがすぐ分かります。

おそらく、来冬という言葉は、元々は来年の10月~12月という意味だったのでしょう。
ところが、明治に入って新暦が取り入れられ、現在にいたります。

新暦では、気象学上の月の区分によって四季が定められており、

  • 春:3月~5月
  • 夏:6月~8月
  • 秋:9月~11月
  • 冬:12月~2月

となります。

ほぼ、現在の私たちが体感する季節と同じですね。

そのため、今は、冬は季節として12月~2月頃のことを指すのが普通です。
なので、来冬といっても、次の年の1月~2月頃なのか、あるいは12月頃なのか、ハッキリしないわけです。

ですが、この記事を書いている2022年の6月に、来冬と言われると、2023年の12月頃を指している可能性が高いと思われます。

というのも、もし2022年の12月~2023年の2月頃までに、催し事が開催されたり、商品が発売されたりするなら、その時期をハッキリと示すと考えられるからです。
2022年の6月から約半年後という時期なら、今の時点ですでに開催や販売に向けて準備が整っているはずです。
したがって、今の時期なら「2022年12月に開催します!」「2023年1月に発売決定!」と発表するのが普通でしょう。

それを「来冬」というぼかした表現を使うというのは、まだ準備が整っておらず、時期は未定と言っているようなものです。


以上から、6月下旬の時点での来冬は来年の12月ころを指すのが最も妥当であると考えられます。
あるいは、再来年の1月や2月という可能性もあるかと思います。

もちろん、場合によって来冬の時期も変わってくるでしょう。
例えば、もしこの記事を書いているのが2022年の1月や2月であれば、来冬は2023年の1月や2月を指していると考えてもおかしくはないですよね。

結局は、当事者の主観や都合によるところが大きいとは思いますが。
それでも、ある程度時期は推測できます。

  • 今年の前半なら、来冬は来年の1月~2月あたり
  • 今年の後半なら、来冬は来年の12月~再来年2月あたり

以上が、来冬の指す時期の目安となるでしょう。

ただし、今年の前半、今年の後半といっても、一年の真ん中の時期だと、来冬の指す時期を予測するのが難しいのは確かです。
今は6月なので、最も予測しにくい時期かと思います。
なので、次の公式発表をしっかり確認することが大切になりますね。

逆に、一年の始めなら→来年の1月か2月、一年の終わりなら→来年の12月以降、という可能性が高いのは間違いないところです。