おみくじの種類は、「大吉」「中吉」「吉」「凶」「大凶」が一般的です。
ですが、神社によってはちょっと変わったおみくじもあるんです。
その中の一つが「平」という、なかなか出会えない珍しいおみくじです。
この「平」は、普段のおみくじではあまり見かけないタイプで、ちょっとユニークな存在感を放っています。
でも、この「平」がどんな意味を持っているのか、どんな神社で引くことができるのかは、知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな珍しい「平」のおみくじにスポットを当てて、その意味と出会える神社について紹介しています。
おみくじの平の意味は?
おみくじの「平」は、基本的に「たいら」と読みますが、神社によっては「へい」「ひら」と読むこともあります。
その意味するところは、一般的な運勢の中で「吉」と「凶」の間に位置する、平穏で穏やかな状態を意味しています。
「平」は、特定の神社でのみ見られる珍しいおみくじで、なかなかお目にかかるのは難しいようです。
例えば、氷川神社では「平穏で穏やかな状態なので今の状態が保つのが良い」と解釈され、戸隠神社では「吉と凶の間になり中吉や半吉とも違う」とされています。また、住吉神社では「良くも悪くもなく凶よりは上」という意味合いがあります。
おみくじの「平」を例えるなら、日常生活での「普通の一日」を思い浮かべると良いと思います。
特別な良いことも悪いことも起こらず、ただ穏やかに日々が過ぎていくような状態です。
これは、山も谷もない平坦な道を歩いているようなもの。特別な高揚もなければ、大きな落ち込みもない、ただ静かに時が流れる感じです。
おみくじの「平」は、大きな変化や動きがないことを示していますが、これは必ずしも悪いことではありません。
日々の生活において、波風立たず穏やかに過ごせることは、多くの人にとっては安心感をもたらすものですよね。
また、「平」に限らず、おみくじはその内容に惑わされず、そのメッセージをしっかりと読み解くことが大切であるとも言えます。
大吉であっても内容が悪いことが書かれていることもありますし、逆に凶であっても良い内容が含まれていることもあります。
おみくじは、その日の運勢を示すものではありますが、それに振り回されることなく、自分の心と行動で運命を切り開いていくことが大切になりますね。
おみくじの平が出る確率は?
では、おみくじの「平」はどれくらい用意されているのでしょうか。
おみくじで「平」が出る確率は、一般的に2%以下とされています。
これは、おみくじに「平」が含まれている神社が限られており、さらにその中でも「平」の数が少ないためです。
例えば、氷川神社(埼玉県)、戸隠神社(長野県)、住吉大社(大阪府)など、特定の神社でのみ「平」が含まれています。
要は、100枚のおみくじがあれば、そこに2枚しかないということですね。
大吉の出る確率が15~30%と言われているので、おみくじで「平」を引くことは、とても珍しい経験と言えるでしょう。
それを考えると、もし「平」を引いたなら、大吉よりラッキーと思ってもよいかもしれませんね。
おみくじの平がある神社は?
続いて、おみくじの「平」が用意されている神社を紹介します。
代表的なところでは、以下の8つが有名です。
- 氷川神社(埼玉県)
- 戸隠神社(長野県)
- 住吉大社(大阪府)
- 下鴨神社(京都府)
- 石清水八幡宮(京都府)
- 伏見稲荷大社(京都府)
- 厳島神社(広島県)
- 金刀比羅宮(香川県)
上記以外にも、小さな神社で「平」が含まれていることがあるようです。
お近くの神社などで、もしかしたら「平」があるかもしれません。
用意されている神社自体が非常に少ないですが、問い合わせてみるのも一つの方法ですね。
まとめ
私は、実家から自転車で行ける距離に住吉大社があるので、今までに何度も訪れたことがあります。
友人たちと一緒に初詣に行き、おみくじを引いたことも何回もありますが、今までに一度も「平」に出会ったことがありません。
確率的には2%なので、やはりなかなかお目にかかれるものではないようです。
この「平」というおみくじは、大きな変化がない、穏やかな日々を示していると言われています。
特に良いことも悪いこともなく、ただ静かに時が流れるような状態を表しているんですね。
もしいつか「平」を引くことができたら、それは日常の穏やかさを再認識するきっかけになるかもしれません。
毎日を穏やかに過ごすことの価値を見出し、平穏な日々を大切にする心が、おみくじの「平」から学べる教訓かもしれませんね。