子供の年齢に関するさまざまな表記について混乱することはありませんか?
コンサートやイベント、テーマパークなどに行くときに、年齢によってチケットの価格が違うことはよくあります。
特に「小学生以下」というフレーズ。
具体的には何歳まで?とちょっとした戸惑いを感じることがあります。
「小学生未満」「未就学児」「幼児」「小人」という言葉も見かけますが、これらが具体的にどの年齢範囲を指しているのかは、一見すると分かりにくいと思います。
そこで、この記事では、それぞれの年齢に関する表現について、詳しく解説していきたいと思います。
小学生以下とは何歳から何歳まで?
「小学生以下」という年齢範囲についての定義は、生まれたての乳児から12歳の小学校6年生に至るまでを指します。
重要なのは、12歳の子どもが中学校に進学するその瞬間、「小学生以下」のカテゴリーから外れるということです。
この点には特に注意が必要です。
そして、ポイントとなるのは、この文脈での「以下」という単語の意味。
様々な国語辞典に載っていますし、学校でも習ったと思うので、ご存じの方も多いと思いますが、念のため確認しておきましょう。
「〇〇以下」という表現は、その範囲に〇〇も含むという意味合いになります。
したがって、「小学生以下」とは、小学校6年生を含むそれ以下の年齢の子どもたち全員を指すというわけです。
小学生未満とは何歳から何歳まで?
「小学生未満」という用語は、具体的には生後すぐの赤ちゃんから小学校に入学する前の6歳児までを指します。
注意すべきことは、小学生になるとその瞬間に、「小学生未満」のカテゴリーから外れるということです。
ここでもポイントとなるのは、「未満」という言葉の意味ですね。
「以下」と同じように、すでに知っている方がほとんどだと思いますが、一応確認しておくと。
「未満」という言葉は、ある数値に達していない状態を指します。
したがって、「〇〇未満」という表現は、〇〇を含まないということです。
そのため、「小学生未満」とは、小学校1年生になる前の子どもたち、すなわち小学校に入学するまでの子どもたちを指す言葉となります。
未就学児とはどういう意味?
未就学児という表現もあります。
コンサートやテーマパークの料金表で、よく見かけると思います。
結論から言うと、「未就学児」は先ほどの「小学生未満」と同じ意味です。
例えば、ウィキペディアでは
未就学児(みしゅうがくじ)とは、小学校などの初等教育機関に就学する年齢(学齢)に満たない児童のこと。
と説明されています。
一般の国語辞典でも同じように定義されています。
幼児とはどういう意味?
幼児という表現もときどき見かけると思います。
幼児は、児童福祉法という法律で定義されています。
それによると、満1歳から就学前の子供のことを指しています。
したがって、「小学生未満」と「未就学児」より、少しだけ範囲が狭いことになります。
ただし、法律とは別に、単に「幼い子供」という意味で使われることがあるので、注意が必要です。
児童福祉関係では「満1歳から就学前の子供」となりますが、文学作品などでは、「幼い子供」という意味合いで使われることが多いでしょう。
小人とはどういう意味?
さらに、小人という語句もあります。
一般的な読み方は「しょうにん」となります。
小人の区分は、「小学生以下」の子供を指す場合が多いです。
ただし、イベントや施設によって異なる基準が設けられているのが普通です。
例えば、ホテルなどの宿泊施設では「3歳以上12歳未満(小学生以下)」という区分が多いです。
また、映画館だと「3歳以上から中学生まで」という区分になっていることが多いです。
なので、訪れるイベントや施設の「小人」の区分をしっかり確認することが大切になります。
まとめ
まずは、「以上」「未満」という、基本的な語句の意味を覚えておくことが大事ですね。
そうすれば、中学校に進学すると「小学生以下」に含まれなくなり、小学校に進学すると「小学生未満」ではなくなると、自然と理解できると思います。
その他、「未就学児」や「幼児」、「小人」という表現もありますが、これらは個別に意味を把握するしかないと思います。
特に「小人(しょうにん)」の区別は、ケースバイケースなので、注意が必要となります。
大抵は「○歳~○歳まで」という但し書きがあるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。