約束や予定を二重に入れてしまうことを「ダブルブッキング」と言いますよね。
さらに、3つの予定や約束が重なってしまうことを「トリプルブッキング」と言います。
ここまでは、ご存じの方も多いと思います。
4つ重なってしまった状態は何と言う?
では、トリプルブッキングの次、すなわち、約束や予定が4つ重なってしまう状態を、何と言うかご存じでしょうか?
答えは、「クアドラブッキング」となります。
あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、最近、あちらこちらで使われるのを目にするようになりました。
これから少しずつ普及していくかもしれませんね。
ただし、トリプルブッキングもクアドラブッキングも和製英語で、日本でしか通用しないようです。
英語として確立しているのは、「double-booking(=ダブルブッキング)」のみ。
「double」は「二重に」という意味で、「booking」は「予約」という意味です。
これが、そのまま日本語になったというわけですね。
なお、トリプルブッキングのトリプルは英語の「triple」
クアドラブッキングのクアドラは、クアドラプル「quadruple」の略となります。
また、「ple」は接尾辞で、「重ねる」という意味があります。
4重より上はあまり使わない?
クアドラブッキングという言葉があるのなら、さらにその次の、5重や6重にブッキングした状態を表す言葉があるのかもと思いますよね。
で、確かに、予定が5つ重なってしまって、クインティプルブッキングという言葉が使われているシーンを見たことがあります。
クインティプルとは、「5重の」や「5倍の」という意味です。
ただし、さすがにこの言葉は、ほとんど普及していない模様です。
たまたま見かけた場面でも、遊び心で使っているという感じでした。
このように、ダブル→トリプル→クアドラプル→クインティプル→…と続いていくわけですが。
これは、英語の「~重」「~倍」を意味する言葉となります。
参考までに、以下に一覧表にしてみました。
1 | single (シングル) |
2 | double (ダブル) |
3 | triple (トリプル) |
4 | quadruple (クアドラプル) |
5 | quintuple (クインティプル) |
6 | sextuple (セクスタプル) |
7 | septuple (セプタプル) |
8 | octuple (オクタプル) |
9 | nonuple (ノナプル) |
10 | decuple (ディキュプル) |
11 | undecuple (アンディキュプル) |
12 | duodecuple (ドゥディキュプル) |
~ | ~ |
20 | vigintuple (ビジンテュープル) |
21 | unvigintuple (アンビジンテュープル) |
~ | ~ |
100 | centuple (センタプル) |
~ | ~ |
1000 | milluple (ミリプル) |
カタカナ表記もあわせて紹介していますが、必ずしも正確な発音・表現とは限らないので、ご注意ください。
そして、これだけの言葉は存在するものの、英語でも一般的に使われるのは、「4重」「4倍」のquadruple(クアドラプル)までのようです。
「5」のquintuple(クインティプル)以降は、お目にかかることは、ほとんどないようです。