北条司さんといえば、漫画・アニメ「シティーハンター」の原作者として有名ですね。

また、北条司さんの連載デビュー作の「キャッツ♥アイ」も名作として名高いです。

私は、週刊少年ジャンプでシティーハンターが盛り上がっているときに、前作のキャッツアイを知りました。

そして、私の妹がキャッツアイにハマり、コミックス18巻全巻を集めたんですね。

まだお互いが小学生のころでしたが、一気に読ましてもらったところ、やたらと感動してしまいました。

今でも実家で探せば、コミックス全巻出てくると思います。

また、キャッツアイは2期編成でアニメ化もされています。

私もアニメは少しだけ見たことがありますが、原作の主要人物のほとんどが登場しないし、原作と全く違ったオリジナルストーリーでした。

正直あまり面白くなかったです(汗)

ですが、原作のマンガは面白いですよ。

ただ、昭和のマンガということもあり、細かなところであり得ない設定が多いです。
それでも、刑事と泥棒の恋愛という根本的なストーリーはとてもロマンチックです。

キャッツアイは、1981年~1984年(完結編は1985年)まで週刊少年ジャンプで連載されました。

そのため、かなり昔のマンガということもあり、最終回がどんな内容なのか、知らない方も多いようです。

キャッツアイは一旦最終回を迎え、その後日談として完結編も掲載されました。

今回は、この最終回と後日談の内容を詳しく説明していきたいと思います。

所々でセリフが登場しますが、うろ覚えなところもあり、必ずしも正確なものではありません。
でも、大体のニュアンスは合っていると思います。

また、実家で単行本を探し出し、正確な内容に更新するかもしれませんので、よろしくお願いいたします。

キャッツアイ最終回の内容

主人公は、キャッツアイのメンバーにて、3姉妹の次女・来生瞳です。

そして、瞳の恋人が、キャッツアイの逮捕に執念を燃やす刑事の内海俊夫

最終回の前の回で、瞳がキャッツアイであることを自ら明かし、俊夫の前から姿を消します。

正直、このシーンは複雑です。

瞳は、俊夫をキャッツアイの仲間に誘うんですけどね。
俊夫からは自分には瞳がいるからそれはできないという答えが返ってきます。

俊夫はキャッツアイの正体が瞳であることを願っていましたが、そんなことはあり得ないと考えます。

しかし、キャッツアイが瞳であることが分かり、呆然となります。

瞳はキャッツアイとしての自分を選んでほしかったということで、俊夫に永遠の別れを告げる形となります。

そして、最終回。

3姉妹は生き別れとなった父・ハインツの元へ行くため、飛行機に乗ります。

このときの、長女のさんと瞳の会話シーンが印象的でした。

泪「後悔してる?」
瞳「ううん、後悔なんかじゃない。未練ね…」

未練という感情は、後悔より強い感情ですよね。
未練というからには、俊夫に対してまだ囚われの感情があるということ。

そりゃあ、簡単には気持ちを切り替えれるわけないです。
高校時代から付き合っていて、刑事と泥棒になってからも、かなりのドラマがありましたから。

ただ、私が小さい時に見たときは、後悔と未練の違いがよく分からず、なんで瞳はわざわざ俊夫と別れるのか?意味不明でした。
瞳にとって俊夫の存在は、そんなものだったの?という感じでした。

最終回を盛り上げるための選択なんでしょうけど、今でもちょっと唐突な感じは否めません。

一方、俊夫は3姉妹と同居していた喫茶店「キャッツアイ」で呆然としたまま。

そこへ、俊夫の友人の神谷真人が登場します。

実は、神谷真人は「ねずみ」と呼ばれる怪盗で、キャッツアイの正体を知っている人物でもあります。

神谷から事情を聞かされた俊夫は、神谷がねずみであることを知り、瞳を追って空港へ向かいます。
警察官の辞表を神谷に託して。

空港にたどり着いた俊夫ですが、瞳たちが乗った飛行機は離陸寸前。
すでにターミナルからの連絡路と切り離された状態でした。

俊夫は強行突破し、切り離されたターミナルの部分に飛び移ります。

それに気づいた瞳は、飛行機の乗降口に行き、俊夫とご対面。

俊夫は、

「キャッツ!俺から逃げられると思っているのか!」
「だがな、さっき辞表を出してきて、手錠が変わっちまったんだ!」

と叫んで、瞳に何かを投げ渡します。
それは、婚約指輪でした。

瞳は驚きながらも受け取り、「きっとよ。待ってるわよ、俊夫」と心の中の声が流れます。

そして、飛行機は飛び立ちますが、最後は、瞳と俊夫の2人のさわやかな笑顔で幕を閉じるのでした。

めでたし、めでたし?

以上がキャッツアイの最終回の内容ですが、正直、不完全燃焼という感じでした。

このあと、後日談として完結編が作られるのですが、これがなければ尻切れトンボという内容になってしまったと思います。

やっぱり、3年ほど連載されて、肝心の恋の行方が中途半端では納得いかない読者さんが多いでしょう。

完結編がなければ、私にとってもキャッツアイが印象に残る作品にはならなかったと思います。

また、指輪を放り投げるのですが、これが届かなかったり、瞳が手をすべらせて取れなかったら、どうなってたんだろ?と、余計なツッコミをしてしまいました(汗)

キャッツアイ完結編の内容

内海俊夫は瞳たちのいるアメリカへ向かうため、身支度をします。
荷物の整理をしていたところ、瞳との思い出であるオルゴールを見つけます。

このオルゴールは過去に2人が手にしたもので、そのエピソードの回もあります。

瞳「もし、私が本当にキャッツアイだったら、どうする?」
俊夫「構やしないさ、2人して過去を忘れるさ!」
瞳「2人が恋人だったことも忘れちゃうの?」
俊夫「このオルゴールを聞くと、2人が恋人同士だったことを思い出すのさ」
瞳「くっさ~!」

この部分は、回想シーンとしても描かれています。

オルゴールも荷物に入れ、空港へ向かう俊夫。

しかし、空港で上司の課長に出くわします。
さすがに、課長もバカではありません。

来生3姉妹が行方をくらまし、俊夫が刑事を辞め、その俊夫が日本を離れようとしている。
課長の問いに、俊夫は全ての事実を認めます。

ですが、課長は俊夫をつかまえることはありませんでした。
課長は俊夫を息子のように思っていましたが、別れるのはさびしい。

俊夫は課長に、キャッツ特捜部のみんなが自分を恨んでいるだろう、それだけが心残りだと告げます。

俊夫が飛行機に乗ったところ、ターミナル付近でどんちゃん騒ぎが聞こえます。
それは、キャッツ特捜部の捜査員が総出で俊夫の門出を祝っている場面でした。

「ありがとう、みんな」と俊夫はつぶやきます。

とりあえず、刑事だったときの仲間たちとは大事にはならず、一件落着となります。

やがて、俊夫は瞳たちが泊っている別荘に着きます。

ところが、ここでひと悶着。

長女の泪が、瞳に会わすことはできないと言います。
俊夫が瞳に会えば、全てを失うだろうと。

けれども、刑事という職を捨ててまでやってきたのに、瞳に会わないわけにはいきません。

俊夫は、瞳のいる部屋へ入ります。

ベッドに腰をかけている瞳。

瞳に笑顔で話しかける俊夫。

しかし…

瞳が発した言葉は、

「あなたは、だれ?」

ガーン!

衝撃的なシーンです。

瞳「ごめんなさい、分からないの」

瞳はウイルス性の風邪にかかり、それが脳にまで影響し、記憶喪失になってしまったのでした。

説明を聞かされながら、呆然となる俊夫。

別荘が騒がしくなる中、俊夫は苦笑いをしながら、オルゴールの話をします。
あのときの話が現実になってしまったと。

すると、3姉妹の末っ子のが、オルゴールを鳴らしたら、姉さんの記憶が戻ったりして?ともちかけます。
ねずみこと神谷真人が、そんな都合のいい話があるわけないと語ったところ。

なんと、オルゴールの音に導かれるように、瞳が部屋から出てきます。

瞳「風が…」

オルゴールを見つめながら、風を感じたと言う瞳。

俊夫「君のだよ」

瞳にオルゴールを渡します。

今まで部屋から一度も出てこなかったので、別荘にいた人たちはビックリ。

記憶は戻っていないものの、明らかに大きな変化が見られた瞳。

俊夫は泪に言います。

「こんなに素晴らしいことはないですよ」
「だって、もう一度、瞳と恋ができる」

泪もうなずきます。
「分かったわ、俊夫さん」

そして、瞳と俊夫は外へ出ます。

瞳が言うには、記憶がなくなってから、部屋にいる皆の気遣う視線が逆に心細かったと。
けれども、俊夫の笑顔はそうではなかった。
懐かしいような、温かいような、素敵な笑顔だったと。

しばらくして、風が冷たくなったので、俊夫が瞳に部屋へ戻ろうと語ります。
しかし、瞳はまだ帰りたくないと言います。

逆に追いかけっこをして、自分をつかまえてみて!と瞳は言います。
いきなり走り出す瞳に困惑しながらも、俊夫は追いかけます。

やがて、俊夫は瞳をつかまえ、2人は笑顔に。

そして、2人の楽しそうな姿が映し出され。

物語は幕を閉じるのでした。

最終回は今一つという感じでしたが、完結編は素敵なストーリーでした。

だた、瞳が記憶喪失になるというのは、いくら何でもやりすぎだろうと思いました。
おそらく、誰もが感じることだと思います。

それでも、オルゴールのエピソードをつなげてくるのは粋ですね。
まさか、オルゴールの話をここで持ってくるとは思ってもみなかったです。
多少強引な感じもしますが、とてもロマンチックなお話だと思います。

それに何より、ラストシーンが素晴らしい!

だって、俊夫が瞳をつかまえるんですよ。
刑事としての俊夫が、泥棒である瞳を、とうとう捕まえたというモチーフを感じさせるものがあります。

キャッツアイの刑事と泥棒の恋という大きなテーマが、見事に昇華したシーンと言えるのではないでしょうか。

このラストシーンは今でも思い出すと、余韻に浸ってしまいますね。

まとめ

先に述べたように、キャッツアイのラストシーンは印象的で、特に初めて読んだときは余韻がかなり残りました。

これだけ余韻に浸ってしまう漫画は、今でもなかなかありません。

根本的なストーリーは、とてもロマンチックなものですしね。

個人的に、今でも心に残るラブコメの印象的なラストシーンは、高橋留美子さん「めぞん一刻」かな。

ちょうどキャッツアイを全巻読み終えた時期に、めぞん一刻の最終回を立ち読みしたんですね。
これがまた、ほんとによかった。
なので、ダブルで余韻が重なった感じでした。

私がまだ小さい時の古い漫画では、キャッツアイとめぞん一刻のラストシーンは双璧という感じです。

最近のマンガやアニメでも印象に残る最終回は色々ありますが、また別の機会にお話ししたいと思います。