概要
- 授賞式日時:1993年3月29日
- 会場:シュライン・オーディトリアム
- 司会:ビリー・クリスタル
作品賞
許されざる者
ノミネート
- ア・フュー・グッドメン
- ハワーズ・エンド
- セント・オブ・ウーマン/夢の香り
- クライング・ゲーム
監督賞
クリント・イーストウッド
(作品:「許されざる者」)
ノミネート
- ロバート・アルトマン(作品:「ザ・プレイヤー」)
- マーティン・ブレスト(作品:「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」)
- ジェームズ・アイヴォリー(作品:「ハワーズ・エンド」)
- ニール・ジョーダン(作品:「クライング・ゲーム」)
主演男優賞
アル・パチーノ
(作品:「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」)
ノミネート
- ロバート・ダウニー・Jr(作品:「チャーリー」)
- クリント・イーストウッド(作品:「許されざる者」)
- スティーヴン・レイ(作品:「クライング・ゲーム」)
- デンゼル・ワシントン (作品:「マルコムX」)
主演女優賞
エマ・トンプソン
(作品:「ハワーズ・エンド」)
ノミネート
- カトリーヌ・ドヌーヴ(作品:「インドシナ」)
- メアリー・マクドネル(作品:「パッション・フィッシュ」)
- ミシェル・ファイファー(作品:「ラブ・フィールド」)
- スーザン・サランドン(作品:「ロレンツォのオイル/命の詩」)
助演男優賞
ジーン・ハックマン
(作品:「許されざる者」)
ノミネート
- ジェイ・デヴィッドソン(作品:「クライング・ゲーム」)
- ジャック・ニコルソン(作品:「ア・フュー・グッドメン」)
- アル・パチーノ(作品:「摩天楼を夢みて」)
- デヴィッド・ペイマー(作品:「ミスター・サタデー・ナイト」)
助演女優賞
マリサ・トメイ
(作品:「いとこのビニー」)
ノミネート
- ジュディ・デイヴィス(作品:「夫たち、妻たち」)
- ジョーン・プロウライト(作品:「魅せられて四月」)
- ヴァネッサ・レッドグレイヴ(作品:「ハワーズ・エンド」)
- ミランダ・リチャードソン(作品:「ダメージ」)
脚本賞
「クライング・ゲーム」
ニール・ジョーダン
ノミネート
- 「夫たち、妻たち」ウディ・アレン
- 「ロレンツォのオイル/命の詩」ジョージ・ミラー/ニック・エンライト
- 「パッション・フィッシュ」ジョン・セイルズ
- 「許されざる者」ホイット・スティルマン
脚色賞
「ハワーズ・エンド」
ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
ノミネート
- 「魅せられて四月」ピーター・バーンズ
- 「ザ・プレイヤー」マイケル・トルキン
- 「リバー・ランズ・スルー・イット」リチャード・フリーデンバーグ
- 「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」ボー・ゴールドマン
外国語映画賞
「インドシナ」
(フランス)
レジス・ヴァルニエ
ノミネート
- 「Daens」(ベルギー)ステイン・コーニンクス
- 「Schtonk!」(ドイツ)ヘルムート・ディートル
- 「ウルガ」(ロシア)ニキータ・ミハルコフ
長編ドキュメンタリー映画賞
The Panama Deception
ノミネート
- Changing Our Minds: The Story of Dr. Evelyn Hooker
- Fires of Kuwait
- Liberators: Fighting on Two Fronts in World War II
- Music for the Movies: Bernard Herrmann
短編ドキュメンタリー映画賞
Educating Peter
ノミネート
- At the Edge of Conquest: The Journey of Chief Wai-Wai
- Beyond Imagining: Margaret Anderson and the ‘Little Review’
- The Colours of My Father: A Portrait of Sam Borenstein
- When Abortion Was Illegal: Untold Stories
短編実写映画賞
Omnibus
ノミネート
- Contact
- Cruise Control
- The Lady in Waiting
- Swan Song
短編アニメ賞
Mona Lisa Descending a Staircase
ノミネート
- Adam
- Reci, reci, reci
- The Sandman
- Screen Play
歌曲賞
- 曲名:ホール・ニュー・ワールド
- 映画:アラジン
- 作曲:アラン・メンケン
- 作詞:ティム・ライス
ノミネート
- Friend Like Me(映画:「アラジン」)アラン・メンケン(作曲)ハワード・アッシュマン(作詞)
- I Have Nothing(映画:「ボディガード」)デイヴィッド・フォスター(作曲)リンダ・トンプソン(作詞)
- Run to You (Whitney Houston song)(映画:「ボディガード」)ジャド・フリーマン(作曲)アラン・リッチ(作詞)
- Beautiful Maria of My Soul(映画:「マンボ・キングス/わが心のマリア」)ロバート・クラフト(作曲)アーネ・グリムシャー(作詞)
作曲賞
「アラジン」
アラン・メンケン
ノミネート
- 「氷の微笑」ジェリー・ゴールドスミス
- 「チャーリー」ジョン・バリー
- 「ハワーズ・エンド」リチャード・ロビンズ
- 「リバー・ランズ・スルー・イット」マーク・アイシャム
録音賞
「ラスト・オブ・モヒカン」
クリス・ジェンキンス/ダグ・ヘムフィル/マーク・スミス/サイモン・ケイ
ノミネート
- 「アラジン」テリー・ポーター/メル・メトカルフェ/デヴィッド・J・ハドソン/ドク・カーン
- 「ア・フュー・グッドメン」ケヴィン・オコネル/リック・クライン/ボブ・エバー
- 「沈黙の戦艦」ドナルド・O・ミッチェル/フランク・A・モンターノ/リック・ハート/スコット・スミス
- 「許されざる者」レス・フレッショルツ/バーン・プア/ディック・アレクサンダー/ロブ・ヤング
音響編集賞
「ドラキュラ」
デヴィッド・E・ストーン/トム・C・マッカーシー
ノミネート
- 「アラジン」マーク・マンギーニ
- 「沈黙の戦艦」John Leveque/ブルース・スタンブラー
撮影賞
「リバー・ランズ・スルー・イット」
ロバート・リチャードソン
ノミネート
- 「愛人/ラマン」ロベール・フレース
- 「ホッファ」スティーヴン・H・ブラム
- 「ハワーズ・エンド」トニー・ピアース=ロバーツ
- 「許されざる者」ジャック・N・グリーン
美術賞
「ハワーズ・エンド」
イアン・ホイッティカー(美術)
ルチアーナ・アリジ(装置)
ノミネート
- 「ドラキュラ」トーマス・E・サンダース(美術)ギャレット・ルイス(装置)
- 「チャーリー」スチュアート・クレイグ(美術)クリス・バトラー(装置)
- 「トイズ」フェルナンド・スカルフィオッティ(美術)リンダ・デシーナ(装置)
- 「許されざる者」ヘンリー・バムステッド(美術)Janice Blackie-Goodine(装置)
衣装デザイン賞
「ドラキュラ」石岡瑛子
ノミネート
- 「魅せられて四月」シーナ・ネイピア
- 「ハワーズ・エンド」ジェニー・ビーヴァン/ジョン・ブライト
- 「マルコムX」ルース・E・カーター
- 「トイズ」アルバート・ウォルスキー
メイクアップ賞
「ドラキュラ」
グレッグ・キャノン/マイケル・バーク/マシュー・W・マングル
ノミネート
- 「バットマン リターンズ」ヴィ・ネイル/ロニー・スペクター/スタン・ウィンストン
- 「ホッファ」ヴィ・ネイル/グレッグ・キャノン/ジョン・ブレイク
編集賞
「許されざる者」ジョエル・コックス
ノミネート
- 「氷の微笑」フランク・J・ユリオステ
- 「クライング・ゲーム」カント・パン
- 「ア・フュー・グッドメン」ロバート・レイトン
- 「ザ・プレイヤー」ジェラルディン・ペローニ
視覚効果賞
「永遠に美しく…」
ケン・ローストン/ダグ・チャーン/Douglas Smythe/トム・ウッドラフ・ジュニア
- 「エイリアン3」リチャード・エドランド/アレック・ギリス/トム・ウッドラフ・ジュニア/ジョージ・ギブス
- 「バットマン リターンズ」マイケル・フィンク/クレイグ・バロン/ジョン・ブルーノ/デニス・スコタク
名誉賞
フェデリコ・フェリーニ
ジーン・ハーショルト友愛賞
- オードリー・ヘプバーン
- エリザベス・テイラー
ゴードン・E・ソーヤー賞
エリック・カストナー
余談
クリント・イーストウッド監督兼主演の「許されざる者」が、作品賞・監督賞を含む4部門を受賞しました。
仇討ちを題材にした西部劇で、派手なアクションなどはないものの、とても面白かったですね。
クリント・イーストウッド渾身の一作です。
また、話題となったのが、アル・パチーノの主演男優賞受賞。
主演男優賞、助演男優賞共に何度もノミネートされましたが、今回が初のオスカー受賞となりました。
受賞作となった「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」は、とても印象に残ります。
アル・パチーノとのダンスの相手役を務めたガブリエル・アンウォーが、ほんのわずかな登場にもかかわらず、一躍有名になりました。
その他、「氷の微笑」も映画館で観に行きましたが、真相は見破れないままです。
殺人シーンが強烈に怖かった…
そして、「沈黙の戦艦」によって、船上を舞台に予定していた「ダイ・ハード3」の脚本が書き換えられのは有名な話。
それでも、実際にこの映画を観に行きましたが、やっぱり面白かったです。
ただ、欲を言えば、船上で活躍するブルース・ウィリス=ジョン・マクレーン刑事を見たかったですね。
あと、少し残念に思ったのが「チャーリー」。
ロバート・ダウニー・Jrの演技は素晴らしかったのですが、内容自体はちょっと物足りない感じがしました。
いや、偉そうなことを言って、すいません(汗)
う~ん、何でなんだろ?
ロバート・ダウニー・Jrが大好きな俳優さんであり、しかもチャップリンの伝記映画でしょ。
期待が大きすぎたとしか考えられないです…