概要
- 授賞式日時:1990年3月26日
- 会場:シュライン・オーディトリアム
- 司会:ビリー・クリスタル
作品賞
ドライビング Miss デイジー
ノミネート
- 7月4日に生まれて
- いまを生きる
- フィールド・オブ・ドリームス
- マイ・レフトフット
監督賞
オリバー・ストーン
(作品:「7月4日に生まれて」)
ノミネート
- ウディ・アレン(作品:「ウディ・アレンの重罪と軽罪」)
- ケネス・ブラナー(作品:「ヘンリー5世」)
- ジム・シェリダン (作品:「マイ・レフトフット」)
- ピーター・ウィアー(作品:「いまを生きる」)
主演男優賞
ダニエル・デイ=ルイス
(作品:「マイ・レフトフット」)
ノミネート
- ケネス・ブラナー(作品:「ヘンリー5世」)
- トム・クルーズ(作品:「7月4日に生まれて」)
- モーガン・フリーマン(作品:「ドライビング Miss デイジー」)
- ロビン・ウィリアムズ(作品:「いまを生きる」)
主演女優賞
ジェシカ・タンディ
(作品:「ドライビング Miss デイジー」)
ノミネート
- イザベル・アジャーニ(作品:「カミーユ・クローデル」)
- ポーリーン・コリンズ(作品:「旅する女/シャーリー・バレンタイン」)
- ジェシカ・ラング(作品:「ミュージックボックス」)
- ミシェル・ファイファー(作品:「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」)
助演男優賞
デンゼル・ワシントン
(作品:「グローリー」)
ノミネート
- ダニー・アイエロ(作品:「ドゥ・ザ・ライト・シング」)
- ダン・エイクロイド(作品:「ドライビング Miss デイジー」)
- マーロン・ブランド(作品:「白く渇いた季節」)
- マーティン・ランドー(作品:「ウディ・アレンの重罪と軽罪」)
助演女優賞
ブレンダ・フリッカー
(作品:「マイ・レフトフット」)
ノミネート
- アンジェリカ・ヒューストン(作品:「敵、ある愛の物語」)
- レナ・オリン(作品:「敵、ある愛の物語」)
- ジュリア・ロバーツ(作品:「マグノリアの花たち」)
- ダイアン・ウィースト(作品:「バックマン家の人々」)
脚本賞
「いまを生きる」トム・シュルマン
ノミネート
- 「ウディ・アレンの重罪と軽罪」ウディ・アレン
- 「ドゥ・ザ・ライト・シング」スパイク・リー
- 「セックスと嘘とビデオテープ」スティーヴン・ソダーバーグ
- 「恋人たちの予感」ノーラ・エフロン
脚色賞
「ドライビング Miss デイジー」
アルフレッド・ウーリー
ノミネート
- 「7月4日に生まれて」オリバー・ストーン/ロン・コーヴィック
- 「敵、ある愛の物語」ロジャー・L・サイモン/ポール・マザースキー
- 「フィールド・オブ・ドリームス」フィル・アルデン・ロビンソン
- 「マイ・レフトフット」ジム・シェリダン/ェーン・コノートン
外国語映画賞
「ニュー・シネマ・パラダイス」
(イタリア)
ジュゼッペ・トルナトーレ
ノミネート
- 「カミーユ・クローデル」(フランス)ブルーノ・ニュイッテン
- 「モントリオールのジーザス」(カナダ)ドゥニ・アルカン
- 「追想のワルツ」(デンマーク)カスパル・ロストルップ
- 「いつでも夢を」(プエルトリコ)ハコボ・モラレス
長編ドキュメンタリー映画賞
Common Threads: Stories from the Quilt
ノミネート
- Adam Clayton Powell
- Crack USA: County Under Siege
- 宇宙へのフロンティア
- Super Chief: The Life and Legacy of Earl Warren
短編ドキュメンタリー映画賞
The Johnstown Flood
ノミネート
- Fine Food, Fine Pastries, Open 6 to 9
- Yad Vashem: Preserving the Past to Ensure the Future
短編実写映画賞
Work Experience
ノミネート
- Amazon Diary
- The Childeater
短編アニメ賞
Balance
ノミネート
- The Cow
- The Hill Farm
歌曲賞
- 曲名:アンダー・ザ・シー
- 映画:リトル・マーメイド
- 作曲:アラン・メンケン
- 作詞:ハワード・アッシュマン
ノミネート
- After All(映画:「ワン・モア・タイム」)トム・スノウ(作曲)ディーン・ピッチフォード(作詞)
- I Love To See You Smile(映画:「バックマン家の人々」)ランディ・ニューマン(作詞・作曲)
- The Girl Who Used to Be Me(映画:「旅する女/シャーリー・バレンタイン」)マーヴィン・ハムリッシュ(作曲)アラン・バーグマン/マリリン・バーグマン(作詞)
- Kiss the Girl(映画:「リトル・マーメイド」)アラン・メンケン (作曲)ハワード・アッシュマン(作詞)
作曲賞
「リトル・マーメイド」
アラン・メンケン
ノミネート
- 「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」デイヴ・グルーシン
- 「フィールド・オブ・ドリームス」ジェームズ・ホーナー
- 「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」ジョン・ウィリアムズ
- 「7月4日に生まれて」ジョン・ウィリアムズ
録音賞
「グローリー」
ドナルド・O・ミッチェル/グレッグ・ルドロフ/エリオット・タイスン/ラッセル・ウィリアムズ
ノミネート
- 「アビス」ドン・バスマン/ケヴィン・F・クレアリー/リチャード・オーヴァートーン/リー・オルロフ
- 「ブラック・レイン」ドナルド・O・ミッチェル/ケヴィン・オコネル/グレッグ・P・ラッセル/キース・A・ウェスター
- 「7月4日に生まれて」マイケル・ミンクラー/グレゴリー・H・ウィトキンス/ワイリー・ステートマン/トッド・A・メートランド
- 「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」ベン・バート/ゲイリー・サマーズ/ショーン・マーフィー/トニー・ドー
音響編集賞
「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」
リチャード・ヒンス/ベン・バート
ノミネート
- 「ブラック・レイン」ミルトン・C・ブロウ/ウィリアム・L・マンガー
- 「リーサル・ウェポン2/炎の約束」ロバート・ヘンダーソン/アラン・ロバート・マーレイ
撮影賞
「グローリー」
フレディ・フランシス
ノミネート
- 「アビス」ミカエル・サロモン
- 「ブレイズ」ハスケル・ウェクスラー
- 「7月4日に生まれて」ロバート・リチャードソン
- 「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」ミヒャエル・バルハウス
美術賞
「バットマン」
アントン・ファースト(美術)
ピーター・ヤング(装置)
ノミネート
- 「アビス」レスリー・ディリー (美術)アン・カルジャン (装置)
- 「バロン」ダンテ・フェレッティ (美術)フランチェスカ・ロー・シャイボ(装置)
- 「ドライビング Miss デイジー」ブルーノ・ルベオ (美術)クリスピアン・サリス(装置)
- 「グローリー」ノーマン・ガーウッド(美術)Garrett Lewis(装置)
衣装デザイン賞
「ヘンリー五世」
フィリス・ダルトン
ノミネート
- 「バロン」ガブリエラ・ペスクッチ
- 「ドライビング Miss デイジー」エリザベス・マクブライド
- 「ハーレム・ナイト」ジョー・トンプキンス
- 「恋の掟」テオドール・ピステック
メイクアップ賞
「ドライビング Miss デイジー」
Manlio Rocchetti/リン・バーバー/ケヴィン・ヘイニー
ノミネート
- 「晩秋」ディック・スミス/ケン・ディアス/グレッグ・ネイソン
- 「バロン」マギー・ウェストン/ファブリツィオ・スフォルッア
編集賞
「7月4日に生まれて」
デヴィッド・ブレナー/ジョー・ハッシング
ノミネート
- 「子熊物語」ノエル・ボワソン
- 「ドライビング Miss デイジー」 マーク・ワーナー
- 「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」ウィリアム・スタインカンプ
- 「グローリー」スティーヴン・ローゼンブラム
視覚効果賞
「アビス」
デニス・ミューレン/ホイト・イエトマン/ジョン・ブルーノ/デニス・スコタック
ノミネート
- 「バロン」リチャード・コンウェイ/ケント・ヒューストン
- 「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」ケン・ローストン/マイケル・ランティエリ/ジョン・ベル/スティーヴ・ゴーリー
名誉賞
黒澤明
ジーン・ハーショルト友愛賞
ハワード・W・コック
余談
ジェシカ・タンディが「ドライビング Miss デイジー」で主演女優賞を受賞。
史上最高齢の受賞として話題となりました。
トム・クルーズが主演男優賞を受賞するか?も注目されました。
しかし、主演男優賞に輝いたのは、ダニエル・デイ=ルイスでした。
日本での一般的な知名度は低かったので、世間では「誰?」「何者?」という声も多かったようです。
ですが、「マイ・レフトフット」を観れば分かりますが、彼の演技はめちゃめちゃ凄かったです。
奇しくも、「7月4日に生まれて」のトム・クルーズと同じ車いすでの演技。
ダニエル・デイ=ルイスは障害者のエゴや闇をもあぶり出している感じで、ほんと鬼気迫る演技でした。
トム・クルーズとダニエル・デイ=ルイスのどちらの演技も素晴らしかったですが、ダニエル・デイ=ルイスに軍配が上がっても仕方ないかなという印象です。
また、日本の大阪を舞台にした「ブラックレイン」も話題となりました。
松田優作さんの遺作となった作品であり、アメリカの映画関係者の間でもその演技が絶賛されましたが…
もう、本当に無念としか言いようがありません。
その他、「いまを生きる」や「フィールド・オブ・ドリームス」、「グローリー」は、めっちゃ感動しました。
「グローリー」では、デンゼル・ワシントンが助演男優賞を受賞しましたが、今でも大好きな俳優さんです。
そして、それ以上に感動した作品が外国語映画賞に輝いた「ニュー・シネマ・パラダイス」。
特にラストシーンは、あれ、卑怯ですよね。
あのラストシーンを思い出しただけで、ウルっと涙が出そうになります(汗)
あと、個人的に「面白かった~」と印象に残っている作品は、「ワン・モア・タイム」。
ストーリーは、「天国から来たチャンピオン」に似ていますね。
この映画のヒロインのメアリー・スチュアート・マスターソンが、めちゃめちゃ可愛かったです。
主演はロバート・ダウニー・Jrですが、この映画をきっかけに大好きな俳優さんとなりました。
他にも、「バットマン」や「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」など色々話題作がありますが、その全てに触れるとキリがないので、この辺で締めさせていただきます…