概要
- 授賞式日時：1966年4月18日
- 会場：サンタモニカ・シヴィル・オーディトリアム
- 司会：ボブ・ホープ
作品賞
サウンド・オブ・ミュージック
ノミネート
- ドクトル・ジバゴ
- ダーリング
- 裏街・太陽の天使
- 愚か者の船
監督賞
ロバート・ワイズ
（作品：「サウンド・オブ・ミュージック」）
ノミネート
- デヴィッド・リーン（作品：「ドクトル・ジバゴ」）
- ジョン・シュレシンジャー（作品：「ダーリング」）
- ウィリアム・ワイラー（作品：「コレクター」）
- 勅使河原宏（作品：「砂の女」）
主演男優賞
リー・マーヴィン
（作品：「キャット・バルー」）
ノミネート
- リチャード・バートン（作品：「寒い国から帰ったスパイ」）
- ローレンス・オリヴィエ（作品：「オセロ」）
- ロッド・スタイガー（作品：「質屋」）
- オスカー・ウェルナー（作品：「愚か者の船」）
主演女優賞
ジュリー・クリスティ
（作品：「ダーリング」）
ノミネート
- ジュリー・アンドリュース（作品：「サウンド・オブ・ミュージック」）
- サマンサ・エッガー（作品：「コレクター」）
- エリザベス・ハートマン（作品：「いつか見た青い空」）
- シモーヌ・シニョレ（作品：「愚か者の船」）
助演男優賞
マーティン・バルサム
（作品：「裏街・太陽の天使」）
ノミネート
- イアン・バネン（作品：「飛べ!フェニックス」）
- トム・コートネイ（作品：「ドクトル・ジバゴ」）
- マイケル・ダン（作品：「愚か者の船」）
- フランク・フィンレー（作品：「オセロ」）
助演女優賞
シェリー・ウィンタース
（作品：「いつか見た青い空」）
ノミネート
- ルース・ゴードン（作品：「サンセット物語」）
- ジョイス・レッドマン（作品：「オセロ」）
- マギー・スミス（作品：「オセロ」）
- ペギー・ウッド（作品：「サウンド・オブ・ミュージック」）
脚本賞
「ダーリング」
フレデリック・ラファエル
ノミネート
- 「ゴールデン・ハンター」アジェノーレ・インクロッチ/フェリオ・スカルペリ/マリオ・モニチェリ/トニーノ・グエッラ/ジョルジオ・サルヴィオーニ/スーゾ・チェッキ・ダミーコ
- 「シェルブールの雨傘」ジャック・ドゥミ
- 「大列車作戦」フランクリン・コーエン/フランク・デイヴィス
- 「素晴らしきヒコーキ野郎」ジャック・デイヴィス/ケン・アナキン
脚色賞
「ドクトル・ジバゴ」
ロバート・ボルト
ノミネート
- 「裏街・太陽の天使」ハーブ・ガードナー
- 「キャット・バルー」ウォルター・ニューマン/フランク・ピアソン
- 「愚か者の船」アビー・マン
- 「コレクター」スタンリー・マン/ジョン・コーン
外国語映画賞
「大通りの店」(チェコスロヴァキア)
ノミネート
- 「怪談」(日本)
- 「歓び」(スウェーデン)
- 「ああ結婚」(イタリア)
- 「Blood on the Land」(ギリシャ)
長編ドキュメンタリー映画賞
The Eleanor Roosevelt Story
ノミネート
- he Battle of the Bulge… The Brave Rifles
- The Fourth Road Bridge
- Let My People Go: The Story of Israel
- Mourir à Madrid
短編ドキュメンタリー映画賞
To Be Alive!
ノミネート
- Mural on Our Street
- Nyitany
- Point of View
- Yeats Country
短編実写映画賞
The Chicken
ノミネート
- Fortress of Peace
- Skaterdater
- Snow
- Time Piece
短編アニメ賞
The Dot and the Line: A Romance in Lower Mathematics
ノミネート
- Clay or the Origin of Species
- The Thieving Magpie
歌曲賞
- 作品：The Shadow of Your Smile
- 映画：いそしぎ
- 作曲：ジョニー・マンデル
- 作詞：ポール・フランシス・ウェブスター
ノミネート
- The Ballad of Cat Ballou（映画：「キャット・バルー」）ジェリー・リヴィングストン（作曲）マック・デヴィッド（作詞）
- I Will Wait for You（映画：「シェルブールの雨傘」）ミシェル・ルグラン（作曲）ジャック・ドゥミ (作詞)
- The Sweetheart Tree（映画：「グレートレース」）ヘンリー・マンシーニ（作曲）ジョニー・マーサ (作詞)
- What’s New Pussycat?（映画：「何かいいことないか子猫チャン」）バート・バカラック（作曲）ハル・デヴィッド（作詞）
作曲賞
「ドクトル・ジバゴ」
モーリス・ジャール
ノミネート
- 「いつか見た青い空」ジェリー・ゴールドスミス
- 「シェルブールの雨傘」ミシェル・ルグラン/ジャック・ドゥミ
- 「華麗なる激情」アレックス・ノース
- 「偉大な生涯の物語」アルフレッド・ニューマン
編曲賞
「サウンド・オブ・ミュージック」
アーウィン・コスタル
ノミネート
- 「シェルブールの雨傘」ミシェル・ルグラン
- 「キャット・バルー」フランク・デ・ヴォール
- 「裏街・太陽の天使」ドン・ウォーカー
- 「マドリードで乾杯」ライオネル・ニューマン、アレクサンダー・カレッジ
音響編集賞
「グレートレース」
トレグ・ブラウン
ノミネート
「脱走特急」ウォルター・A・ロッシ
録音賞
「サウンド・オブ・ミュージック」
ジェームズ・P・コーコラン/フレッド・ハインズ
ノミネート
- 「シェナンドー河」ウォルドン・O・ワトソン
- 「ドクトル・ジバゴ」A・W・ワトキンス、フランクリン・ミルトン
- 「華麗なる激情」ジェームズ・P・コーコラン
- 「グレートレース」ジョージ・グローヴス
撮影賞 (モノクロ)
「愚か者の船」
アーネスト・ラズロ
ノミネート
- 「危険な道」ロイヤル・グリッグス
- 「キング・ラット」バーネット・ガフィ
- 「モリツリ/南太平洋爆破作戦」コンラッド・L・ホール
- 「いつか見た青い空」ロバート・バークス
撮影賞 (カラー)
「ドクトル・ジバゴ」
フレディ・ヤング
ノミネート
- 「華麗なる激情」レオン・シャムロイ
- 「グレートレース」ラッセル・ハーラン
- 「偉大な生涯の物語」ウィリアム・C・メラー/ロイヤル・グリッグス
- 「サウンド・オブ・ミュージック」テッド・マッコード
美術賞 (モノクロ)
「愚か者の船」
ロバート・クラットワージー/ジョセフ・キシュ
ノミネート
- 「キング・ラット」ロバート・エメット・スミス/フランク・タトル
- 「いつか見た青い空」ジョージ・W・デイヴィス/ウーリー・マックリアリー/ヘンリー・グレイス/チャールズ・S・トンプソン
- 「いのちの紐」ハル・ペレイラ/ジャック・ポプリン/ロバート・R・ベントン/ジョセフ・キシュ/エリオット・スコット、ヘンリー・グレイス (装置)、ロバート・R・ベントン (装置)
- 「寒い国から帰ったスパイ」ハル・ペレイラ/タンビ・ラーセン/エドワード・マーシャル/ジョジー・マクアヴィン
美術賞 (カラー)
「ドクトル・ジバゴ」
ジョン・ボックス/テリー・マーシュ/ダリオ・シモーニ
ノミネート
- 「華麗なる激情」ジョン・デ・キュア/ジャック・マーティン・スミス/ダリオ・シモーニ
- 「偉大な生涯の物語」リチャード・デイ/ウィリアム・クレバー/デヴィッド・ホール/レイ・モイヤー/フレッド・マクリーン/ノーマン・ロケット
- 「サンセット物語」ロバート・クラットワージー/ジョージ・ジェイムズ・ホプキンス
- 「サウンド・オブ・ミュージック」ボリス・レヴェン/ウォルター・M・スコット/ルディ・レヴィット
衣装デザイン賞(モノクロ)
「ダーリング」
ジュリー・ハリス
ノミネート
- 「モリツリ/南太平洋爆破作戦」モス・メーブリー
- 「生きる情熱」ハワード・シュープ
- 「愚か者の船」ジェーン・ルイス、ビル・トーマス
- 「いのちの紐」イーディス・ヘッド
衣装デザイン賞(カラー)
「ドクトル・ジバゴ」
フィリス・ダルトン
ノミネート
- 「華麗なる激情」ヴィットリオ・ニーノ・ノヴァレーゼ
- 「偉大な生涯の物語」マージョリー・ベスト/ヴィットリオ・ニーノ・ノヴァレーゼ
- 「サンセット物語」イーディス・ヘッド/ビル・トーマス
- 「サウンド・オブ・ミュージック」ドロシー・ジーキンス
編集賞
「サウンド・オブ・ミュージック」
ウィリアム・H・レイノルズ
ノミネート
- 「キャット・バルー」チャールズ・ネルソン
- 「ドクトル・ジバゴ」ノーマン・サヴェージ
- 「飛べ!フェニックス」マイケル・ルチアーノ
- 「グレートレース」ラルフ・E・ウィンタース
特殊効果賞
「007 サンダーボール作戦」
ジョン・スティアーズ
ノミネート
「偉大な生涯の物語」ジョセフ・マクミラン・ジョンソン
アービング・G・タルバーグ賞
ウィリアム・ワイラー
ジーン・ハーショルト友愛賞
Edmond L. DePatie
備考
作品賞や監督など5部門を受賞した「サウンド・オブ・ミュージック」。
映画史に名を残す不朽の名作ですが、やはり、この回はこの映画が圧巻だったという印象があります。
ジュリー・アンドリュースは、前回「メリー・ポピンズ」で主演女優賞に輝きましたが、「サウンド・オブ・ミュージック」の方がふさわしいという声もありますね。
また、それとは対照的に、異色作として強烈なインパクトを残したのが「コレクター」ではないでしょうか。
まあ、ほんとに怖い映画でした…
もう、救いようがないという感じでしたね。
主演のテレンス・スタンプの怪演が不気味すぎて、その後映画で何らかの役を演じるたびに、「この役、本当は怖い人なんじゃない？」と思うようになりました（汗）