概要
- 授賞式日時:1958年3月26日
- 会場:パンテージズ・シアター
- 司会:ボブ・ホープ
ロザリンド・ラッセル
デヴィッド・ニーヴン
ジェームズ・ステュアート
ジャック・レモン
ドナルドダック (声・クラレンス・ナッシュ)
作品賞
戦場にかける橋
ノミネート
- サヨナラ
- 青春物語
- 情婦
- 十二人の怒れる男
監督賞
デヴィッド・リーン
(作品:「戦場にかける橋」)
ノミネート
- シドニー・ルメット(作品:「十二人の怒れる男」)
- ビリー・ワイルダー (作品:「情婦」)
- ジョシュア・ローガン(作品:「サヨナラ」)
- マーク・ロブソン(作品:「青春物語」)
主演男優賞
アレック・ギネス
(作品:「戦場にかける橋」)
ノミネート
- マーロン・ブランド(作品:「サヨナラ」)
- アンソニー・フランシオサ(作品:「夜を逃れて」)
- チャールズ・ロートン(作品:「情婦」)
- アンソニー・クイン(作品:「野生の息吹き」)
主演女優賞
ジョアン・ウッドワード
(作品:「イブの三つの顔」)
ノミネート
- デボラ・カー(作品:「白い砂」)
- アンナ・マニャーニ(作品:「野生の息吹き」)
- エリザベス・テイラー(作品:「愛情の花咲く樹」)
- ラナ・ターナー(作品:「青春物語」)
助演男優賞
レッド・バトンズ
(作品:「サヨナラ」)
ノミネート
- ヴィットリオ・デ・シーカ(作品:「武器よさらば」)
- 早川雪洲(作品:「戦場にかける橋」)
- アーサー・ケネディ(作品:「青春物語」)
- ラス・タンブリン(作品:「青春物語」)
助演女優賞
ミヨシ・ウメキ
(作品:「サヨナラ」)
ノミネート
- キャロリン・ジョーンズ(作品:「独身者のパーティ」)
- エルザ・ランチェスター(作品:「情婦」)
- ホープ・ラング(作品:「青春物語」)
- ダイアン・ヴァーシ(作品:「青春物語」)
脚本賞
「バラの肌着」
ジョージ・ウェルズ
- 「青春群像」フェデリコ・フェリーニ/トゥリオ・ピネッリ/エンニオ・フライアーノ
- 「パリの恋人」レナード・ガーシュ
- 「千の顔を持つ男」ラルフ・ウィールライト/R・ライト・キャンベル/アイヴァン・ゴッフ/ベン・ロバーツ
- 「胸に輝く星」バーニー・スレイター/ジョエル・ケイン/ダドリー・ニコルズ
脚色賞
「戦場にかける橋」
マイケル・ウィルソン/カール・フォアマン/ピエール・ブール
ノミネート
- 「十二人の怒れる男」 レジナルド・ローズ
- 「青春物語」ジョン・マイケル・ヘイズ
- 「サヨナ」ラ」ポール・オズボーン
- 「白い砂」ジョン・リー・メイヒン、ジョン・ヒューストン
外国語映画賞
「カビリアの夜」(イタリア)
ノミネート
- Mother India (インド)
- The Devil Came at Night (ドイツ)
- 脱出地点 (ノルウェー)
- リラの門 (フランス)
長編ドキュメンタリー映画賞
Albert Schweitzer
ノミネート
- バワリー25時
- Torero
短編ドキュメンタリー映画賞
※受賞なし
短編実写映画賞
勇敢なりょう犬
ノミネート
- A Chairy Tale
- City of Gold
- Foothold on Antarctica
- Portugal
短編アニメ賞
Birds Anonymous
ノミネート
- One Droopy Knight
- Tabasco Road
- Trees and Jamaica Daddy
- The Truth about Mother Goose
作曲賞
「戦場にかける橋」
マルコム・アーノルド
ノミネート
- 「めぐり逢い」ヒューゴー・フリードホーファー
- 「島の女」 ヒューゴー・フリードホーファー
- 「ペリ」ポール・J・スミス
- 「愛情の花咲く樹」ジョニー・グリーン
歌曲賞
- 作品:All the Way
- 映画:抱擁
- 作曲:ジミー・ヴァン・ヒューゼン
- 作詞:サミー・カーン
ノミネート
- An Affair To Remember(映画:「めぐり逢い」) ハリー・ウォーレン(作曲)レオ・マッケリー/ハロルド・アダムソン (作詞)
- April Love(映画:「四月の恋」)サミー・フェイン(作曲)ポール・フランシス・ウェブスター (作詞)
- Wild Is the Wind(映画:「野生の息吹き」)ディミトリ・ティオムキン(作曲)ネッド・ワシントン(作詞)
- Tammy(映画:「Tammy and the Bachelor」) レイ・エバンズ(作曲)ジェイ・リヴィングストーン (作詞)
撮影賞
「戦場にかける橋」
ジャック・ヒルデヤード
ノミネート
- 「春物語」ウィリアム・C・メラー
- 「パリの恋人」 レイ・ジューン
- 「めぐり逢い」ミルトン・クラスナー
- 「サヨナラ」エルスワース・フレデリックス
美術賞
「サヨナラ」
Ted Haworth(美術)
ロバート・プリーストリー(装置)
ノミネート
- 「パリの恋人」ハル・ペレイラ/ジョージ・W・デイヴィス(美術)サム・コマー/レイ・モイヤー(装置)
- 「愛情の花咲く樹」ウィリアム・A・ホーニング/ウリー・マックリアリー(美術)エドウィン・B・ウィリス/ヒュー・ハント (装置)
- 「魅惑の巴里」 ウィリアム・A・ホーニング/ジーン・アレン (美術)エドウィン・B・ウィリス/リチャード・ペファール (装置)
- 「夜の豹」 Walter Holscher(美術)ウィリアム・キアナン/ルイス・ディエッジ (装置)
衣装デザイン賞
「魅惑の巴里」
オリー・ケリー
ノミネート
- 「めぐり逢い」チャールズ・ルメイア
- 「パリの恋人」イーディス・ヘッド、ユベール・ド・ジバンシィ
- 「夜の豹」Jean Louis
- 「愛情の花咲く樹」ウォルター・プランケット
録音賞
サヨナラ
ノミネート
- OK牧場の決斗
- 魅惑の巴里
- 情婦
- 夜の豹
編集賞
「戦場にかける橋」
ピーター・テイラー
ノミネート
- 「サヨナラ」アーサー・P・シュミット、フィリップ・W・アンダーソン
- 「夜の豹」ヴィオラ・ローレンス、ジェローム・トマス
- 「情婦」ダニエル・マンデル
- 「OK牧場の決斗」Warren Low
特殊効果賞
「眼下の敵」ウォルター・ロッシ
ノミネート
「翼よ! あれが巴里の灯だ」 Louis Lichtenfield
名誉賞
- チャールズ・ブラケット
- B.B. Kahane
- ブロンチョ・ビリー・アンダーソン
- 米国映画テレビ技術者協会
ジーン・ハーショルト友愛賞
サミュエル・ゴールドウィン
備考
この回より、
- 「短編実写映画賞」の「一巻」と「二巻」部門→「短編(実写)映画賞」に一本化。
- 「原案賞」→廃止
- 「撮影賞」「美術賞」「衣裳デザイン賞」の「モノクロ」と「カラー」部門→それぞれ「撮影賞」「美術賞」「衣裳デザイン賞」に統一
- 「ドラマ・コメディ音楽賞」と「ミュージカル音楽賞」→一時的に「作曲賞」に統一
となりました。
「戦場にかける橋」が作品賞をはじめとする7部門を受賞。
ミヨシ・ウメキ(ナンシー梅木)さんが助演女優賞を受賞し、日本人として、さらには東洋人として初のオスカーに輝きました。
また、無冠に終わりましたが、「十二人の怒れる男」は名作ですね。
私は大学の法律の授業の課題として視聴したのを含めて、計3回ほど観ましたが。
かなり質素な作りであるものの、ストーリーが秀逸で、何度見ても感嘆してしまいますね。
脚本がしっかりしていれば、低予算でも素晴らしい作品が出来上がるということを痛感します。